1959-10-09 第32回国会 衆議院 決算委員会閉会中審査小委員会 第6号
○古澤説明員 フィリピンのPIM社のララップ鉱山の開発設備輸出であります。一番最初、私どもの方で融資の承諾をしたのは五億一千八百四十万円。それから、ことしの三月現在貸出額は四億五千三百六十万円であります。そして回収いたしました回収額は一億七百四十万円、三月末の残高が三億四千六百二十万円であります。それからまた回収がございまして、三十四年九月末では二億八千二百十二万円になっております。
○古澤説明員 フィリピンのPIM社のララップ鉱山の開発設備輸出であります。一番最初、私どもの方で融資の承諾をしたのは五億一千八百四十万円。それから、ことしの三月現在貸出額は四億五千三百六十万円であります。そして回収いたしました回収額は一億七百四十万円、三月末の残高が三億四千六百二十万円であります。それからまた回収がございまして、三十四年九月末では二億八千二百十二万円になっております。
木下商店がフィリピンのPIMから買い付けました鉄鉱石の値段は一九五五年二月三日のわが国の鉄鋼三社とフィリピンのPIMと木下商店との三者の契約——これは一九五五年二月三日に締結せられております。この契約を根拠といたしまして私は質問したい。ここに契約の写しを持っておる。
そこで、時間がありませんからなお先に進みますが、PIMと、それから木下商店と、日本の三つの大手製鉄会社との国際協定は、独占禁止法の三条あるいは六条に違反していると思うのでありますが、これは公正取引委員長がおいでになったら御答弁願います。
PIMだけでなしに、ほかの鉱区からも買ってくれぬか、そうすれば六ドルか七ドルでいいものを送るから、こう言うてフィリピンの政府から交渉してきているではありませんか。それを木下商店だけを信じて、それをまた政府は認容しておる。聞きましょう、このフィリピンの商務官からPIM以外の会社の鉄鉱石も買ってくれぬかということを日本政府に要請してきましたかどうか。
そしてフィリピンの方もPIMが独占しておってほかの業者が入れない。私は日本の製鉄事業育成のためには、どうしても安い原料を入れて、しかも向うから安く売るというものがあれば何も木下に独占させないで、これをどんどん入れていくことが鉄鋼政策としては必要だと思うのです。しかるに現実にフィリピンでほかの鉱山でララップの港渡し、中小鉱山は五ドルか六ドルだといっておるのに、PIMの値段は非常に高いわけです。
○今澄委員 あなたはそう言うけれども、私はフィリピンの商務参事官から日本側に対して、そうPIMだけを相手にしないで、フィリピンの中小企業育成のためにも、ほかの中小の山から買ってもらいたい、どうしてPIMばかり買うのかという向うから照会状が来ている。これに対する日本側の返事を見ると、イット・イズ・アワ・プリンシプルと書いてある。これはわれわれの取りきめである。
フィリピンはPIMだけを中心にほとんどこれから買い上げておるのです。私はなぜこのララップの問題をこうしつこく聞くかというと、大体岸さんは戦時中軍需省の統制の実権を握っておったときに、木下さんは第二次製品統制会の理事長です。永野さんは鉄鋼統制会の、これも役員です。稲山さんもこれまた当時の岸さんと官財相握ってやった、早く言うならば、これは昔からの古いなじみのつき合いじゃないですか。
ところが、木下商店がPIMとちゃんと契約がかわされておって、ほかのものは受け付けないということで、実際においては、木下商店もそれからPIMとが独占をしている。そうなってくると、今後安いもののオファーがあっても、その独占のために安い鉱石は買えなくなるということは、これは問題があるのじゃないかということを私は聞いたんで、個々のケースについて、どうだ、こうだということを聞いているのじゃない。
またPIMとの間にどうしてそういう契約が結ばれたか、そうしてオプションがあるのにそれを通さなければ買えないのか、ということは私どももよくわからない、かなり解せない点があるのであります。そのために安いものを買えないでいることもあるんですね、こういうことはほんとうだとすると、ちょっと、おかしいのですがね。
それでたとえばララップにあるほかの鉱山が、たとえば日本の製鉄会社に対してもっと安い値でもって買ってくれ、こう言っても製鉄会社の方では、これはみんな木下とPIMとの間に契約があるから、買うわけにいかぬ、こういうことでこれは拒否しておる、こういうことを聞くのですが、そういうことはあるのですか。