1972-03-31 第68回国会 参議院 予算委員会 第3号
キッシンジャーは安全保障の、これは担当の専門家ですね、そうしてまたPATO構想や汎太平洋同盟といったものを考える、これは有名な事実です。で、その中核として日本をこれは据えようとしている、こういう構想を持っていることも事実です。こういうことについてもこれは話し合われる、そういうことになるのかどうか。
キッシンジャーは安全保障の、これは担当の専門家ですね、そうしてまたPATO構想や汎太平洋同盟といったものを考える、これは有名な事実です。で、その中核として日本をこれは据えようとしている、こういう構想を持っていることも事実です。こういうことについてもこれは話し合われる、そういうことになるのかどうか。
政府は、沖繩の防衛上の位置づけについて、旧態依然たるニクソン・ドクトリンあるいはPATO構想などといった米国の軍事的役割りの肩がわり政策を完全に放棄し、極東における冷戦構造の解体へ大きく方向転換すべきであります。さらに、極東における緊張緩和の現状から見ても、沖繩に六千八百名もの自衛隊の配備を約束している久保・カーチス協定は当然に廃棄されるべき性格のものだと考えます。
その後私はあの人の書いたものはいろいろ見ておりますが、PATO構想をお出しになった。PATO構想の前後のいきさつをここで申し上げる時間はありませんが、一言申し上げておけば、あれは前後の経過を調べてみて国務、国防両省との関係を持った記者であることはだれが見たってわかる。荒唐無稽なものを書く人ではない。
さらに、先日のハロランという人の論文によりますと、PATO構想というのも出てきておりますし、こういった点で将来のアジアの平和という面における日本の立場というのは非常に大事であると思います。
PATO構想も何か勘違いしておられるのじゃないかと思いますが、キッシンジャーが来るということも、きまったわけではありません。私が、日本へ来ないか、そう言いましたら、もしひまがあれば十一月の半ばごろ来れたら来たい、しかし中近東問題やその他で、その場になってみないとわからない、そういうことで、来るということを明言したわけではない。
○国務大臣(中曽根康弘君) 何か岩間議員はPATO構想がもうできるものだというような前提に立ってお考えのようでありますが、そういう事実はありません。かりにハロラン君が言うように、PATO構想をやろうとすれば、日本が主役にならなければできないと思いますし、日本が海外派兵しなければそういうことは実効性がないでしょう。
○国務大臣(中曽根康弘君) PATO構想というものは、あれはニューヨーク・タイムズのハロラン記者が書いたものでありまして、アメリカ政府の計画ではありません。またキッシンジャー君にも会いましたけれども、PATO構想なんてことは一向言っておりませんでした。