さらに、我が国への複数のミサイルの飛来、あるいは多弾頭化、MIRVですね、MIRV化されての場合、あるいはおとりミサイルが飛んだ場合等、現実の迎撃能力について今どのような御認識をお持ちなのか、御説明いただきたいと思います。
その結果、同研磨機がソ連のICBMのMIRV化、多弾頭化に関する何らかの問題点を解決し、その誘導装置の部品となる精密ベアリングなどの製造を可能にした、これはアメリカで言われているのですよ。そして、その結果、弾着精度、MIRV化が行われたのですからアメリカの本土防衛は非常に困難になった。
近年に至って、ソ連は、戦略核戦力の量的優位に加え、ICBMの命中精度の大幅な向上、多目標弾頭化及びSLBMの射程の伸長、MIRV化等、質的改善の面でも顕著な向上を見せております。この結果、ソ連は、理論的にはSS18及びSS19の弾頭の一部による先制攻撃によっても米国の大部分の現有ICBMのサイロを破壊し得る能力を有するに至っており、米国のICBMの脆弱化が問題となっております。
例えば、ソ連のSS18という世界最大のICBMがございますけれども、これは例えばモード1というものはメガトン級の単弾頭でございますが、モード4という形になりますと五百キロトンクラスの弾頭を十個弾頭の中に入れてMIRV化されておるというのもあるわけでございまして、なかなか弾頭の数というものを判断するのは非常 に難しい。
しかし、今のところは現場に入らなければ、例えばICBMの弾頭の中の幾つかに分かれるものが幾つあるのか、あるいはそういうことをふやさないという約束なのにMIRV化というものが非常にふえているのじゃないかというような検査はできないわけでありますし、現場へ行ったってわからないかもしれません。
あるいは、ICBMの規制ができかけますと、今度は弾頭をMIRV化する、最近は、今度はまたディ・マーブ化といって多弾頭化しようというような動きにまでなって、つまり技術がそれを補っていくわけですね。 三番目は、ある特定の兵器についての軍備管理協定が最初からできましても、それにかわるものが生まれてくる可能性が強いわけであります。
一つだけ例を申しますが、一九七〇年のSALTI条約の攻撃兵器暫定協定のときにMIRV化が進みました。アメリカの国内においてもMIRVについてはモラトリアムを置けという意見が非常に強かったのです。にもかかわらず、この交渉の最中にアメリカ空軍はこれをMIRV化して、一九七〇年にミニットマンIII型の一部をMIRV化して配備してしまいました。
さらに弾頭でございますけれども、弾頭はMIRV化、多弾頭、三つの弾頭を持っておりまして、おのおのが百五十キロトン、広島に落ちたのが二十キロトンと言われておりますから、メガトンまではまいりませんけれどもかなり大型でございます。これを三つ載せておると言われております。 このSS20は、ソ連の中距離ミサイルとしましては大変よくできた兵器のようでございまして、一九七七年から配備されております。
すなわち、MIRV化、命中率の向上などによって核戦争に勝つ戦略が登場した結果、限定核戦争はかなりの可能性があり、全面核戦争もゼロとは断言できないとの発言がありました。これに対して、核戦力の存在が核攻撃を抑止するというのが核戦略の基本であり、たとえ限定核戦争でも最後には全面核戦争になるがゆえに限定核戦争自体も抑止されているとの考え方が述べられました。
先ほど申しましたMIRV化で、追いつかれましたのは一九七六年でございますか、その後急速に配備いたしまして、大体毎年千ずつ追いついてきております。ですからそれができたころの恐らく九千と五千という数字だろうと思いますけれども、現在は恐らく九千と八千ぐらいになっているだろう。SS18が配備されるに従って、その差はもっと縮まっていくというふうに考えられます。
それからSSN18につきましては、これは射程が若干短くなりまして六千五百キロということになりますが、これはMIRV化されておりまして、これもタイプによって若干の差がありますが、一般的には二百キロトン、広島タイプの単純計算で十倍ぐらいの威力のあるものでございますが、これを七個ほど搭載をしておる、一つ当たり。これがデルタ級のミサイルの能力でございます。
ところが、この点、先ほど防衛庁長官から詳しく御説明ございましたけれども、ソ連が七〇年代の後半、非常に本格的なMIRV化、これに踏み切った。そういうことで、非常にこの戦略核の分野におきましてもソ連が追い上げてきている。ただ、これを横に横断的に見ますと、私どもは米ソの戦略核についてはほぼその能力においては均衡しているのではないか。
ただ、一九七四年にソ連のMIRV化、多弾頭実験が行われて、一九七五年以降急速にこの辺のバランスが崩れてきた。その後、SS20という新型兵器が出現した。さらに、その直後に一九七九年の十二月二十七日に、不幸なことでありまするけれども、アフガン侵攻が行われた。
これは私の推測にすぎませんけれども、恐らくそのときソ連はアメリカのMIRV化の進行を食いとめるためには軍縮協定の方が望ましいと、MIRV化を放置するよりは軍縮協定の方が望ましいと判断したのではないかと推定されております。まあ、アメリカでもダートホーフだとかイギリスのフリードマンなんという連中もそういうようなことを推定しているわけであります。
戦域核でございますが、これは現在注目されておりますのはSS20それからバックファイアといったものでございまして、SS20は射程が約五千キロメーター程度、数百キロトンの弾頭威力を持つ、三つのMIRV化された多弾頭の弾頭を装着しておりまして、それ自体移動式で命中精度も非常に高いわけでございます。
これに対してソ連は現在のところ七千発というふうに見られておりまして、確かにいまの申し上げた数字をもっても二千発米国が多いわけでございますが、この理由は米国のMIRV化——多弾頭化という技術が先に導入されましたためにこういうふうになっているわけでございます。
むしろアメリカ優位論もあるわけでありまして、たとえばお話がありました運搬手段について言えば、ソビエトの方が数の面では多いわけでありますが、たとえばMIRV化がおくれている。アメリカの場合は多目標誘導が発達しておりますから、その点では数だけでは判断できない。命中精度の問題もあります。それから弾頭数につきましても、アメリカがこれは九千から一万と言われている。それに対してソビエトは六千から七千と。
それから、ただアメリカはMIRV化、いわゆる多核弾頭化がソ連より五年ほど早く進んでおりますので、いまでも弾頭総数ではことしで九千対七千、まだ若干優位にございます。ただ、これは昨年が九千二百対六千、一昨年が九千二百対五千でございますので、毎年千ずつ差が詰まっております。今後もソ連のMIRV化が進みますので、この差は詰まるというふうに思われます。
ただ、弾頭はトライデントの方はMIRV化されておりまして、ポラリスも多核弾頭とは申しますけれども、MIRVでございませんので、命中精度その他の点から考えまして、また、トライデントは今後将来ともだんだん配備されるということでございまして、一時的に数を数えますと減少するように見えるかもしれませんけれども、アジア大陸の東部に対するアメリカの核抑止力という意味ではアメリカの核が信頼性が低下するということはないと
○政府委員(伊藤圭一君) ソ連が実施いたしておりますMIRV化されました長距離ミサイルの実験というものは、ソ連の大陸からミッドウェー付近でございますか、その辺に対しまして撃ち込んでおります。つい最近も数隻のいわゆる調査船を配しまして、そこに数発のミサイルを撃ち込んでおります。で、これはことし初めての状況ではございませんで、ここ数年聞そういう状況は続いております。
そうして、これが今度MIRV化された場合に五発ないし八発、これがやっぱり三メガトンか、それが精度が上がってきておる。相当なものになってくるわけです。多ければ八発である。そういうものがいまソビエトじゃSS9にかわりつつある。なぜもっと小さな、都市攻撃には効率のいい、それが抑止力になるんです、なぜこれをやらないんです。これはどういう御判断ですか。
○政府委員(丸山昂君) 人の引用でまことに申しわけございませんが、ソ連がなぜこうした大きなスローウエートのものを整備をするかという理由としては、固体燃料、技術、それから精度、それからMIRV化、こういった点において大変に技術的におくれておるということ、さらには、巨大さを尊ぶ伝統的嗜好などがその原因であるということをこの著者は言っております。
それから、MIRV化のものにつきましては米国が上限の千三百二十よりも三百七十下回っており、ソ連が千二百十下回っているというような数が出ております。ほかに弾頭数とかございますけれども……