2021-04-21 第204回国会 参議院 国際経済・外交に関する調査会 第5号
二〇一九年九月に提出された気候変動に関する政府間パネル、IPCC特別報告書にも、この海に熱がたまるということに関わって、世界の海面水位は、グリーンランド及び南極の氷床から氷が消失する速度の増大、氷河の質量の消失及び海洋の熱膨張の継続により、ここ最近の数十年、加速化、上昇していると書かれていました。そして、IPCCは、地球温暖化と海面上昇を気候変動との関連を明確に位置付けています。
二〇一九年九月に提出された気候変動に関する政府間パネル、IPCC特別報告書にも、この海に熱がたまるということに関わって、世界の海面水位は、グリーンランド及び南極の氷床から氷が消失する速度の増大、氷河の質量の消失及び海洋の熱膨張の継続により、ここ最近の数十年、加速化、上昇していると書かれていました。そして、IPCCは、地球温暖化と海面上昇を気候変動との関連を明確に位置付けています。
そうであるならば、政府の二〇三〇年中間削減目標というのは、IPCC特別報告書の二〇一〇年比四五%、この削減に合わせて二〇一三年比とするならば、半減が必要であります。つまり五〇%ですね。改めて、目標の引上げ、その目標に足る政策の実行を強く求めていきたいと思います。 地球の温度を一・五度に抑える、これは将来の世代に対する私たち世代の果たすべき責務であります。
世界に大きくおくれた日本の温暖化対策でありますけれども、IPCC特別報告書では二〇三〇年の排出削減目標を大きく引き上げる必要性を強調しています。EUは、二〇三〇年で四〇%減の目標を少なくとも五五%、しかもこれは日本と違って一九九〇年比ですから、大きい目標であります。ここに合わせる、目標とする、世界に追いつく、こういう気概と、そして精緻な目標、対策が必要であると思います。
環境省の資料四ページを見ながら質問させていただきますが、先ほども副大臣が二〇一八年公表のIPCC特別報告書を御紹介されまして、現在の温暖化が続くと二〇三〇年から二〇五〇年の間にパリ協定目標一・五度上昇幅を超えて温暖化になるとの指摘があり、いわゆるクライメートチェンジではなくてクライメートクライシスになると、そういうふうに言われております。
原田環境大臣は、昨年のCOP24の会議で、このIPCC特別報告書を歓迎し、世界全体が排出削減の取組をより強固なものとする必要があると述べられました。しかし、国内では、温室効果ガス排出削減の目標を引き上げる具体的な検討には着手されていない状況です。 政府による目標の引上げや対策強化の動きはまだ不十分なままですけれども、それをよそに、非政府の様々なアクターが行動を加速しています。
二〇〇五年に公表されたCCSに関するIPCC特別報告書によれば、石炭またはガス火力発電所から二酸化炭素を分離回収する場合、二酸化炭素一トン当たり十五ドルから七十五ドル程度かかると試算をされております。 このため、関係省庁と連携し、関連の技術開発を推進することが、CCSのコスト削減に不可欠であると考えております。