1987-07-24 第109回国会 参議院 予算委員会 第6号
さらに、本委員会での我が党の追及によって、総理のINFアラスカ配備提案がアジア太平洋地域におけるアメリカの核優位を維持し続けようとするものであることが明らかになり、核兵器にしがみつく中曽根内閣の危険な本質が鮮明になりました。
さらに、本委員会での我が党の追及によって、総理のINFアラスカ配備提案がアジア太平洋地域におけるアメリカの核優位を維持し続けようとするものであることが明らかになり、核兵器にしがみつく中曽根内閣の危険な本質が鮮明になりました。
中曽根内閣の危険な軍拡体質については、これまで幾度となく指摘してまいりましたが、ベネチア・サミットにおける総理のINFアラスカ配備発言を見逃すわけにはまいりません。現在、米ソ岡ではINF全廃に向けての軍縮交渉が行われておりますが、このようなときに、世界で唯一の被爆国である日本の総理大臣が東西対立をあおるような発言をすることは、不謹慎きわまりないものと言わざるを得ないのであります。
最近も、さきのベネチア・サミットでINFアラスカ配備発言を行うなど、核兵器の廃絶という国是に反し、我が国の平和外交について諸外国に懸念を与えた責任は極めて大きいと言わざるを得ません。
ソ連はこれまで、欧州でのINF全廃後も「日本、韓国、フィリピンの核」がある限り、アジア地域に百発のINF弾頭を残したいとし、これにからんでアメリカのINFアラスカ配備問題が、INF削減交渉の重大な障害となっていた。
質疑は、国政の各般にわたって極めて熱心に行われたのでありますが、そのうち主な項目を申し上げますと、 まず、財政一般では、六十三年度の予算編成方針、行革審の緊急答申と増税なき財政再建路線の転換について、 税制改革では、六十二年度の減税実施、マル優制度の廃止、不公平税制の是正について、 防衛関係では、防衛費のGNP比一%枠突破、INFアラスカ配備の首相発言と核廃絶、三宅島の夜間着陸訓練場建設計画について
総理は、昨日、我が国も含めアジアに配備されたアメリカの核トマホークや核攻撃機に全く触れず、INFアラスカ配備発言が交渉のテクニックであると弁明をいたしました。これはまさに米国の対ソ核優位を確立することが必要だという考え方だと思いますが、総理の明確な答弁を求めます。
INFアラスカ配備の問題でございますが、私が申し上げましたのは、まず第一に、日本は核兵器は全世界的規模でゼロにしなければならない、アジアとヨーロッパにおいて不平等があってはならない、アジアの犠牲においてヨーロッパの問題が解決されてはならない、これがもう大原則でありまして、終始それを私は強く主張してきたものでございます。
INFアラスカ配備問題につきましては、先ほど来申し上げているように、日本の基本的立場は世界から核兵器を追放すること、言いかえればグローバル・ゼロを達成するということ、それからアジアとヨーロッパで不平等であってはならない、特にアジアの犠牲においてヨーロッパがゼロになるということを我々は黙視することはできない、平等でなければならない、これが我々の基本的立場でございます。
INFアラスカ配備問題につきましては、ここで先ほど来何回も申し上げましたようにグローバル・ゼロ、アジアとヨーロッパを平等にする、そういう方針のもとに、米ソ交渉の際にこれをぜひ実現するがための一つの材料としてそのようなこともあり得べしという可能性を認めたということで、あくまで目標はシベリアの核もゼロにする、INFをゼロにする、そういう目標であるということを申し上げる次第であります。