○斉藤(鉄)委員 我々も大いに期待しているところでございますが、そういう状況の中で、今回HHロケット五号機の打ち上げの失敗の事故がございました。 これまで、NI、NⅡ時代も含めて、失敗のなかったロケット打ち上げに大きな失敗があったわけですけれども、日本開発のロケットの信頼性が大きく傷ついたのではないかと言われております。
それで、ロケットなどをつくっていくというのも、従来、研究開発段階をなかなか脱し切れなかったわけでありますけれども、しかし、HHロケットの開発といった、使い切りロケットの一定の分野におきましてはようやく世界水準の技術力を獲得するに至ったのではないか、こう思っているわけであります。
去る八月二十八日、我が国が全段自主開発したHHロケット試験機二号機により技術試験衛星W型きく六号が打ち上げられました。この衛星は、HHロケットの性能確認、大型静止衛星技術の確立、次世代の高度な衛星通信のための実験などを実施することを目的として開発を進めてきたものです。