2018-06-06 第196回国会 衆議院 外務委員会 第15号
○河野国務大臣 まず、九四年の米朝枠組み合意でございますが、米国と北朝鮮の間で合意された米朝枠組み合意においては、アメリカが重油供給や軽水炉の提供、建設を北朝鮮に約束する一方、北朝鮮は、IAEAの監視のもと、黒鉛減速炉及び関連施設を凍結し、最終的にこれらを解体することに同意をいたしましたが、二〇〇二年十月、北朝鮮が濃縮ウラン計画をひそかに進めていたことを認めました。
○河野国務大臣 まず、九四年の米朝枠組み合意でございますが、米国と北朝鮮の間で合意された米朝枠組み合意においては、アメリカが重油供給や軽水炉の提供、建設を北朝鮮に約束する一方、北朝鮮は、IAEAの監視のもと、黒鉛減速炉及び関連施設を凍結し、最終的にこれらを解体することに同意をいたしましたが、二〇〇二年十月、北朝鮮が濃縮ウラン計画をひそかに進めていたことを認めました。
五メガワットの黒鉛減速炉を廃棄すれば、軽水炉を国際社会が資金を提供してつくることができる、そして、それまで年間五十万トンの重油が提供されていくということであります。日本も一千億円の資金を提供していくということでこの枠組み合意が成立をしたわけでございますが、残念ながら時間稼ぎに使われてしまった。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) かつて九四年の核枠組み合意をしたときには、北朝鮮が核の開発をしていると、言わば黒鉛減速炉からプルトニウムを抽出して核の開発をするということに対して、当時はクリントン政権でありますが、クリントン政権自体が一時は武力行使を考えたと言われておりますが、その中でカーター特使が平壌を訪問し、その後枠組み合意ができたところでございますが、その途中には北朝鮮はソウルを火の海にすると、
小さな十メガワットの黒鉛減速炉をやめさせて、しかし、そのかわりにいわば軽水炉型の大型のちゃんとした原子力発電所をつくりますよと、我々は一千億円出して、韓国は三千億円お金を出して、それができるまでアメリカが、五十万トンだったかな、毎年毎年重油を提供する、こういう合意をしたんですよ。
それは、先ほど申し上げたとおり、一九九四年の合意でも二〇〇七年の合意でも北朝鮮が黒鉛減速炉の運転を停止していて、その間はプルトニウムはふえていないというのは、やはりプルトニウムがなければ核兵器はできませんから、これは重要な成果であったと考えております。
例えば、一九九四年の合意に基づいて、北朝鮮は、寧辺にあります黒鉛減速炉の運転を八年間停止して、その間はプルトニウムはふえていません。それから、二〇〇七年の合意の後も、六、七年間とめていますから、プルトニウムはふえていません。ですから、そういう成果は確かにありました。 さらに、コストの面でも、九四年の合意のもとでは、日米韓が二十五億ドル支出しているんですね。
黒鉛減速炉をこれは廃棄をすると、その代わり日本と韓国でお金を出す、そして軽水炉を造っていく、同時に、それまでは重油を米国が毎年毎年提供していくというこのKEDOの合意がなされたわけであります。クリントン政権でありました。 しかし、残念ながら、この合意がなされた後、北朝鮮はウランの濃縮をひそかにスタートしたわけでございます。そして、その後、この濃縮をひそかに進めていたことが明らかになったと。
建物の内部の写真から、この原子炉は北朝鮮が寧辺に完成させた軍事用プルトニウム抽出の黒鉛減速ガス冷却炉と全く同じであることが判明した。 二点目。北朝鮮からは寧辺の核施設の幹部技術者がシリアを何回も訪れ、シリアの原子炉の建設を指導していた。この北の技術者がシリアの原子力委員会のトップと写っている写真も存在する。シリアの原子炉は明らかに兵器開発目的であり、二〇〇七年夏には完成し、稼働が目前だった。
一つは五メガワットの黒鉛減速炉、もう一つは、その黒鉛減速炉に供給する燃料を製造する施設、それからさらに、使用済みの燃料を処理する施設、こういった三つの主要な施設がございますけれども、これらが無能力化されるということは、要するにプルトニウムが生産されなくなるということでございますので、そういった意味において、無能力化というものは大きな意味を持つというふうに考えております。
黒鉛減速炉及び再処理工場を含むすべての既存の核施設の無力化ということが第二段階と言われているわけですけれども、こんなことが果たして実現できるのかと、私はかなり疑念を持って見ておるわけです。
○麻生国務大臣 これは、ディスエイブルメント、ディスマントルメントのあの例の言葉の話なんですが、いわゆる活動の停止及び封印というものの対象になります寧辺の施設というものは、例の文書に明記されている再処理施設に加えて、黒鉛減速炉、五メガだか十メガだか忘れましたが、五メガワットかな、五メガワットの主要施設が当然これは含まれていると考えられるんですが、いずれにしても、具体的な対象についてどうするんだ、おまえ
しかも、黒鉛減速炉というのは解体するのに大変お金がかかる。我が国も東海村のものを物すごいお金がかかってやっている中で、これをIAEAがやってくれるんだったらこんないい話はないというのが恐らく北朝鮮の本音なんだろうと思いますので、あれを閉鎖したぐらいで我々は全く納得しないということを、外務大臣、ぜひこれからも発信し続けていただきたい、そのことをお願いして、質疑を終わりたいと思います。
北朝鮮の核放棄への具体的措置として、今関係国の間で幾つか具体的に言われているということが出されておりますが、一つは寧辺の実験用黒鉛減速炉の稼働停止の問題、それからIAEAの査察受け入れ、さらにはそれ以外にも核実験場の閉鎖とか、あるいはすべての核施設、核計画の申告、こういう要求が出されているということで、今調整中ということでありますけれども、さらには五つの作業部会を設けるという話も伝わってきております
一九九四年、北朝鮮に核兵器開発疑惑が高まった際、米国はカーター元大統領を特使として派遣し、金日成主席との会談などを行い、結果として北朝鮮は黒鉛減速炉を凍結、解体する見返りに軽水炉建設や重油を手に入れました。こうした北朝鮮の瀬戸際外交を通じた核開発のための時間稼ぎと資金稼ぎをもう許してはなりません。
残り時間、ちょうど私にいただいたようでございますので、まず、柳井参考人、北朝鮮のいわゆる実験用の黒鉛減速炉から使用済核燃料棒が取り出されたと、これが北朝鮮の高官が、アメリカのたしかUSAツデー紙に載ったということがまた日本にも報じられておりますが、そのことと、いわゆる六者協議の行方なんですけれども、ライスさんが、六者協議がうまくいかなかったら別の枠組みをということを言われていますが、この辺の、この最近
○川口国務大臣 北朝鮮が今までやったことについて見ますと、例えば、黒鉛減速炉について、我々がみんな知っているような形で国際社会の信頼を裏切ったわけです。IAEAの査察をしている人を追い返した、さまざまなことをやっているわけでして、北朝鮮が今国際社会のこういった面で信頼を十分に持っているというふうに我々としては考えていないということであります。
○今川委員 次に、今北朝鮮の方は、NPT脱退あるいは黒鉛減速炉の再稼働であるとか、どんどんエスカレートしていますね。恐らく北朝鮮政府の思いというのは、クリントン政権と違って、今の米国のブッシュ政権は、イラク戦争があるということもあるんでしょうけれども、協議に応じないという態度をとっていますね。
それから、一連の核の、例えば黒鉛減速炉ですとかNPTですとか、そういった国際約束、そういったことについては今、国際的に懸念が持たれていろいろ議論をしているというような状態になっているわけですから、例えばNPTを脱退するということは、ちょっと私、具体的な文言を今はっきりここで覚えていませんが、国際的な合意を守るというようなことを言っていたと思いますけれども、それについては怪しくなってきている部分というのはあると
五メガの黒鉛減速炉の再稼働というのもございましたし、それから、いろいろ取りざたされているということもございますけれども、こういった一連の行動については懸念を持っております。 それで、平壌宣言というのは日朝の首脳が署名をしたものでございまして、我が国としてはこれは今後の日朝関係を進めていく上での方向性を示す重要な文書だと思っています。
五メガワットの黒鉛減速炉の再稼働を始めとして、この核問題をめぐる北朝鮮の一連の行動、これは本当に憂慮すべきことであり、我が国といたしましても、事態がこれ以上悪化しないように、そして北朝鮮が問題の平和的解決、これに向けて前向きな対応を取るように外交努力を行ってきておるところでございます。
また、先般、北朝鮮が、五メガワットの黒鉛減速実験炉を再稼働させたことは、国際社会が核不拡散体制の堅持の観点から北朝鮮に対して働き掛けを行っている中で取られた行為であり、極めて遺憾です。
北朝鮮はNPTからの脱退を宣言し、黒鉛減速炉を再稼働させ、ミサイル発射のモラトリアムを見直す可能性を示唆する発言を行っております。また、度重なる地対艦ミサイルの発射などもあり、こうした朝鮮半島をめぐる状況について、我が国は重大な懸念を有しております。政府としては、米韓を始めとする関係諸国と連携を一層図りつつ、核関連施設の再凍結を含めた問題解決に向け、毅然たる対応をいたしてまいります。
高濃縮ウランにつきましてはその程度にしておきますけれども、次にプルトニウムの方向の話に向かっていきますが、今、寧辺に黒鉛減速炉の試験炉があって、それが先般の報道の中では準備を始めたというふうな報道がなされていますが、今、現状をどのようにつかんでおられますでしょうか。外務大臣、お願いします。
○政府参考人(迎陽一君) 商用原子力発電所に関しましては、御指摘のとおり、軽水炉、黒鉛減速炉などが用いられておるわけでございます。 これにつきまして、核分裂性のウラン235とウラン238があるわけですけれども、ウラン235が燃焼した結果出てくる中性子をそのウラン238が吸収をして核分裂性のプルトニウム239が生成するということでございます。
○国務大臣(川口順子君) 黒鉛減速炉、これについてはそういうことであるというような感じだと思います。 ほかのことについては、これは全くアメリカとしてもそういうことが行われたということについての確実な情報というのは持っていない。今いろんな予測がありますけれども、情報にしかすぎないということです。