1963-06-22 第43回国会 衆議院 本会議 第37号
しかるに、さきの閣議におきましては、物価が高い、家計費がふくらむというが、高いマグロはやめて安いサンマを食べろ、そういう、いわゆる新しい麦飯論を吐いて、国民をいたく失望させたのであります。しかしながら、この物価の倍増は、すでに所得倍増計画が発足する当時よりわれわれの強く指摘したところでありまして、いまさら国民にその責任をすりかえる等は断じて許せないのであります。
しかるに、さきの閣議におきましては、物価が高い、家計費がふくらむというが、高いマグロはやめて安いサンマを食べろ、そういう、いわゆる新しい麦飯論を吐いて、国民をいたく失望させたのであります。しかしながら、この物価の倍増は、すでに所得倍増計画が発足する当時よりわれわれの強く指摘したところでありまして、いまさら国民にその責任をすりかえる等は断じて許せないのであります。
池田さんという方は流行語を作ることが非常にお上手のようでございまして、麦飯論以来、池田さんのおっしゃることは非常に流行するのでございまして、私もその点は非常に勘のいいことに敬意を表するものでありますが、ところが前に月給二倍論とか、あるいは今盛んに言っておられます所得倍増というようなことをおっしゃられたときには、そのことについて月給二倍論のときに、もうたしか私の記憶では、池田さんがみずから筆をとって新聞
この言葉は、かつての貧乏人は麦飯を食えと言ったいわゆる麦飯論と対照的であった言葉だけに、国民は今日まで大きな期待を持って見守って参ったのであります。にもかかわりませず、所得倍増計画あるいは高度成長政策の発展につれて、一枚看板でございました社会保障が大きく後退し、ついには福知山の記者会見では、物価高騰の責任は国民にあると、全く国民を欺瞞し、冒涜する態度に出たのであります。
このことは、かつての、貧乏人は麦飯を食えと言った、いわゆる麦飯論と対照的であった言葉だけに、国民は非常に大きな期待を持ったのであります。しかるに、所得倍増計画が進展するにつれて、その一枚看板の社会保障はだんだんと精彩を欠き、大きく後退をして、国民に大きな失望を与えて参りましたことも御案内の通りであります。(拍手)すなわち、池田総理は、「私はうそは言いません」といううそを言ったわけであります。
(拍手)池田総理は、かつて、貧乏人麦飯論、中小企業者首つり論等、舌禍事件を起こし、国民の指弾を受けた経験をお持ちでございます。今回の言明もまたこれに匹敵する放言ではなかろうか。私は、池田総理が農業問題についていかなる認識と理解をお持ちになるのか、今次あなたの小農追放論に関連して、率直なる質問をしておきたいと思います。 まず、第一点。
今政府の扱いを見ると、大蔵大臣の麦飯論や、安本長官のパンに味噌を付ける論とか、無責任な放言が行われるばかりか、自由販売の党の公約に縛られて(「その通り」と呼ぶ者あり)抜き差しならぬ泥沼に落ちつつあるように見受けられるのであります。(「その通り」と呼ぶ者あり、拍手)私はこの際肚のきまつた、しつかりとした政府の御返事を要求いたしたいと存ずるものであります。