1968-04-17 第58回国会 衆議院 商工委員会 第20号
というのは、いまいろいろ後進国の綿業の振興状態を考えますと、どうしてもコストの点から見てもなにから見ても、少なくとも高級綿布以外は競争力がないという結論が出るわけでございますから、わが国のいまの千二百万錘の綿紡績はあるいは半分しか動かないという時代が来るかもしれません。
というのは、いまいろいろ後進国の綿業の振興状態を考えますと、どうしてもコストの点から見てもなにから見ても、少なくとも高級綿布以外は競争力がないという結論が出るわけでございますから、わが国のいまの千二百万錘の綿紡績はあるいは半分しか動かないという時代が来るかもしれません。
ことに日本の綿業はもはや後進国への輸出がだんだんと少なくなってきている、先進国への高級綿布、それから二次製品を輸出しなければならぬという段階にきているようであります。アメリカの市場では、将来性を約束されぬことは大きな痛手になるのでありますが、アメリカが一方的に輸入制限をしたいという意向らしいのは、どのくらいに輸入制限をすることを希望しているのか。
長繊維というのは、御存じのように高級綿糸、高級綿布の原料でありまして、日本の輸出が伸び、あるいは日本の生活程度の向上に従って、ますます需要が多くなる性質のものであります。ところが、不幸にいたしまして、一昨年の秋に、スエズの問題が起りましたときに、あるいはエジプトの綿が来なくなりはせぬかということで、スエズ問題を契機としまして、紡績業界におきましては、その代替綿を非常に買ったわけであります。
高級綿布については、新しくワクがきまった関係で、実はまだ最終的な割当はきまっていない点があるかと存じますが、従来の点と変らないのではないかと考えております。