2016-11-16 第192回国会 衆議院 文部科学委員会 第6号
我が国の中学、高校期のスポーツの普及振興と競技力の向上が学校運動部活動を基盤として発展してきた経緯を考えれば、簡単に方向転換することが困難であることは理解した上で、そのあり方を見直すときであるとも考えますが、いかがでしょうか。
我が国の中学、高校期のスポーツの普及振興と競技力の向上が学校運動部活動を基盤として発展してきた経緯を考えれば、簡単に方向転換することが困難であることは理解した上で、そのあり方を見直すときであるとも考えますが、いかがでしょうか。
○高橋政府参考人 学校教育の一環として行われる運動部活動は、生徒がスポーツに親しみ、学習意欲の向上や連帯感の涵養等に資するとともに、先生御指摘のように、我が国の中学、高校期のスポーツの振興や競技力向上にも寄与してきたところでございます。一方で、これも御指摘がありましたように、部活動の行き過ぎた活動により、教員、生徒ともにさまざまな弊害が生じているとの指摘もございます。
しかしながら、また顧みますと、本法が昭和三十六年に制定されまして以降、御承知のベビーブームの波がちょうど高校期に差しかかりまして、そのために一教室に五十五名あるいは実際には六十名以上も詰め込む、あるいはパイプ教室を急造して、まことに劣悪な条件の中でこうした要求にこたえて急場をしのぎ、子供たちも苦労をし、また、特にこの教育に当たる教職員は、乏しい施設と定員の中で非常に苦労をしてこの時期を乗り切ってきたのであります
彼等の感じやすく、伸び盛りの大切な高校期は、一たび去れば、また永久に返えらないのであります。戦後処理ともいうべきこの急増対策につきましては、国がその責任において国庫補助の措置をとり、大幅に高校を増設し、国民の要望にこたえるべきであると存じます。 そして昭和四十一年以降の高校生徒減少期に、高校教育水準の飛躍的向上を期して、抜本的改正をはかることこそ、正しいあり方であると考えるのであります。