1954-03-22 第19回国会 参議院 電気通信委員会 第8号
それができないということは、これはどこに原因があるかと言えば、NHKが悪いというよりも、むしろ芸能者のほうに封建性があつて、我我から言えば、実に何といいますか、日本的な考え方か、一つのプライドを持つて「武士は食わねど高揚子」というような気持、ここに私は非常に大きな原因があるのじやないか。
それができないということは、これはどこに原因があるかと言えば、NHKが悪いというよりも、むしろ芸能者のほうに封建性があつて、我我から言えば、実に何といいますか、日本的な考え方か、一つのプライドを持つて「武士は食わねど高揚子」というような気持、ここに私は非常に大きな原因があるのじやないか。
われわれもそうありたいのでございまするが、しかし経済的に、財政的に申しまして、武士は食わねど高揚子というわけにも行きませんので、しばらくの間、気魄に欠けたと言われるかもしれませんが、アメリカ側にひとつ守つてもらう、そのうち日本で守り得るようになりたいものだ、こういう方針で進んでおります。
つらくても結局武士は食わねど高揚子式の考え方、武士とは何だ、武装して戰争に行く、お前たちが結局において必要以上の敵国をつくつて、そうしてそれに目がけていらざるところの再軍備をして国民の不安をかき立てている。旅券はよろしく最大限にごたごたせずにさつそく出すようにしてもらいたい。
生活保護法の適用を受けたらどうか、武士は喰わねど高揚子だ、それはそうでしよう。さもあるべきことと私は思うておる。そういうふうで、実に最低生活ではない。想像以上のもう乞食生活をやつておるのであります。こういう現実の問題がここに現われておるのでありまするが、それかといつて、この人は病気だから百姓はできません。もう一人の四十年で二万四千円貰つておる人は、これは年はもう七十に近いんです。