2008-03-25 第169回国会 衆議院 環境委員会 第3号
さて、主治医の人たちが骨軟化症じゃないかとやって、もしくは弁護団が骨軟化症じゃないかと思っているものを次から次へと却下していく中で、どうしても私はこの不服審査の部分についても一つ問題点を提起したいと思うんです。 行政から次から次へと却下されて、不服審査をやる、その不服審査の相手が第三者機関じゃないということです。
さて、主治医の人たちが骨軟化症じゃないかとやって、もしくは弁護団が骨軟化症じゃないかと思っているものを次から次へと却下していく中で、どうしても私はこの不服審査の部分についても一つ問題点を提起したいと思うんです。 行政から次から次へと却下されて、不服審査をやる、その不服審査の相手が第三者機関じゃないということです。
御存じのとおり、イタイイタイ病、具体的に言えば骨軟化症になった場合は、骨のまだ石灰化ができていない類骨という部分が非常にふえる。そして、そこを染めれば、類骨があるかどうかで骨軟化症かどうかを判断するわけなんですが、腸骨に類骨が発生しているかどうかを今基準としています。 しかし、腸骨になくても、例えば肋骨に類骨がある場合でも、当然骨軟化症と認定をしてもいいと思うんですが、大臣はどう思うでしょうか。
○村井委員 ということは、今の大臣の答弁は、「腸骨を基準として、」というふうにこの通達に書いてあるんですが、腸骨以外のところでも発見されれば当然骨軟化症と認定されることがあるという解釈でよろしいですね。
それからまた、ちょっと話がかわりますが、イタイイタイ病もことし四月、環境庁は吉木法というのでしょうか、骨軟化症の診断法の一つとしてこの方法在認めることを決めまして、今まで認定棄却処分を受けた人でこれに該当する人が約二十人いらっしゃる。ところが、約二十人認定されるようになったわけですが、残念ながら大半亡くなっていらっしゃる、そういう現状があるわけでございます。
このイタイイタイ病は、御存じのとおり昭和三十年代の初め、富山県の神通川流域に住む出産経験のある中年以上の婦人を対象として、全身に激しい痛みと骨折を伴う腎性骨軟化症であると言われております。日本四大公害病の一つでもあります。この原因につきましては、地元の萩野医師が、三井金属神岡鉱業所から排出されるカドミウム説を発表いたしました。
中には骨粗しょう症を伴った骨軟化症出ているわけでしょう、解剖所見によって。亡くなった方を解剖するということは、これはちょっともう手おくれだと思うんですね。そうなる前にやはり健康診断をしてやるべきじゃないかと、こう思って、私も何回もそういった——本当に歩いている姿を見ても起居動作を見てもかわいそうなおばあちゃんおられました。そういう方々がみんな亡くなられました。
いま先生御指摘の剖検例は、対馬の場合に一例、これはいわゆる骨軟化症がはっきりあらわれた剖検例を得たと申しますか、不幸にして亡くなられて解剖した結果がそういうふうに出たわけでございます。
○本田政府委員 イタイイタイ病とは、現在の見解では、カドミウムの汚染によって腎機能障害が起こり、それに骨軟化症が起こる、その間に妊娠とか分娩とかがいろいろ加わる、こういうふうな定義に相なっておるわけであります。そういう視点から総合研究班において、そういったものが全国で富山以外にあるということは大変なとでございますので、この数年ずっとその研究が続けられている。
いつになったらということはもちろんございませんけれども、他の重金属との関係とか、あるいはその地域の住民のさらに詳しい追跡あるいは調査、また言い漏らしましたけれども、研究班の報告の中に、ある老齢の御婦人が死亡なさっておりまして、解剖をした結果、骨軟化症という症状が出ているわけでございます。しかしながら、骨軟化症というのは他のいろいろな要因でも来るものですから、これをカドミウムによると特定ができない。
なぜならば、この「カドミウムの慢性中毒によりまず腎臓障害を生じ、次いで骨軟化症をきたし」と、つまりカドミウムの慢性中毒によって腎臓障害を起こし、次いで骨軟化症を起こすということが、因果関係でぴしゃり割り切っている。因果関係でぴしゃり割り切っているということが、今日ではこうは書けないというふうに科学的知見というものが出てきたんじゃないか、こう思うのですがね。
そこから今度は骨軟化症を起こすという問題になってくると否定的見解の方が強くなったということはあなたおっしゃるとおりなんです。だから、ここにぴしゃっと、因果関係を割り切ったという厚生省の見解はやはり崩れたんだと、この年月を経て科学的知見にも努力した結果。これは認めざるを得ないでしょう、その程度なら。全面否定じゃないにしても、こういう書き方でいったという部分については崩れたと言わざるを得ない。
それに引き続いていろんな誘因といいますか、要因があって、そして骨軟化症に至る、こういうことでございます。当時この見解が出されましたのは、公害行政の立場からこういう見解が出されたというふうに見解の中にも書いてございます。
この点は、この文献学的研究から言って読み取れると思うのですが、要するに厚生省見解の「カドミウムの慢性中毒によりまず腎臓障害を生じ、次いで骨軟化症をきたし、」云々というのは、この説明によりますと一つの仮説である、こういうことであります。これははっきり仮説と書いてある。仮説ということはこの文献学的研究ではっきりすると思いますけれども、この辺はどうなんでしょう。
また、結論的な部分でありますけれども、カドミウムとイタイイタイ病との関係についてWHOは、カドミウムはイタイイタイ病の進展には必要な要因であったという結論になるとしておりますが、文献学的研究では前にも申し上げたとおり、この十七ページのところにございますけれども、「イタイイタイ病の発生と進展に、カドミウムが何らかの役割を果たしたことを否定する根拠は乏しいが、カドミウム投与の動物実験で定型的な骨軟化症の
されたものでありますが、これは、前長官の小沢さんが、昭和五十年の二月ごろでしたと思いますが、小坂善太郎さん、それから私もいろいろお話を申し上げましたけれども、その質問に対して答えたものに基づく文献学的な研究であると考えておりますが、この研究の中では、結論として「現在のところ、イタイイタイ病の発生と進展に、カドミウムが何らかの役割を果たしたことを否定する根拠は乏しいが、カドミウム投与の動物実験で定型的な骨軟化症
イタイイタイ病の本態は、カドミウムの慢性中毒によりまず腎臓障害を生じ、次いで骨軟化症をきたし、これに妊娠、授乳、内分泌の変調、老化および栄養としてのカルシウム等の不足などが誘因となってイタイイタイ病という疾患を形成したものである。」
○島本委員 WHO、世界保健機構の中で、カドミウム暴露とイタイイタイ病との間に見られる密接な疫学的関連性、患者の臓器内におけるカドミウムの蓄積、カドミ作業者における骨軟化症所見並びにイタイイタイ病とその他のカドミ暴露者に、ともに見られる腎尿細管機能異常等の事実から、イタイイタイ病の病理発生は、いまだ十分理解されてはいないが、本病への進展にはカドミウムが必要な役割りを演じている、こういうふうに結論されているでしょう
腎障害が起きる、それが原因となって骨軟化症が起きるというふうな説明をされますけれども、小林教授のアメリカで発表された動物実験の結果は、腎障害は腎障害で起きるのですが、腎障害をまつまでもなく、カドミウムを与えることによってカルシウムがどんどん排せつされてしまうということを指摘しているんです。だから、それにもし疑問を持つなら、それはそうじゃないという動物実験があるかどうかということなんです。
○小平芳平君 その中で特にカドミウムによる腎障害が骨軟化症を起こすという論は証明されていないと、これは新聞記事ですけれども、そういう趣旨のことがありますか、ありましたらそれについてどう考えますか。
ところが腎障害から骨軟化症に至る過程について、まだ、はっきりと、まさに骨軟化症はカドミが腎障害を起こし、それが骨軟化症にいくのだという断定した、学者の大多数の意見が、そこへびしっと、まとまったということは遺憾ながら聞いてないのです。先生も御存じだと思う。
ただ基本的な考え方としまして、いわゆる神通川流域におきますイタイイタイ病というものを前提として取り上げました場合には、ただいま御指摘ございましたように腎臓が悪くなり、そして時系列的な流れでございましょうけれども、骨軟化症という形がとられた。遺伝的な疾病と言われておりますけれども、いわゆるファンコニー症候群ではないかというふうな理解が持たれているわけでございます。
厚生省見解は、カドミウムの慢性中毒によって「腎臓障害を生じ、次いで骨軟化症をきたし、」と、こう書いておるわけです。「次いで」というのは、腎臓が悪くなって、そこから、さらにまた二次的に骨軟化症を来しと、こう書いておるのではなしに、時間的なずれを言うておるわけです。まず腎臓が悪くなってきて、その次に骨がおかしくなってくる。
そこで、これは斉藤寛先生の報告を読んだのですけれども、慢性カドミ中毒において、その腎障害を介して骨軟化症が発症しておる、この先生はこういう見解をとっておるわけでありますけれども、そうしますと、カドミによって腎障害を起こされる。
慢性カドミ中毒が腎障害を起こして、そこからイタイイタイ病の原因になった、それ以外には見当たらないというような結論が出ているわけですけれども、昔から君子危うきに近寄らずということがあって、カドミの入ったものをどんどん食べさせるということで、やはり腎障害を起こして、いよいよ疾病になったというときには、これは治すのはもう本当に大変だというのは、いままでの経過を見ておりまして、骨にまでいろいろ異常が出て、骨軟化症
それに次ぎまして、本年の四月の末には、このカドミウムの汚染地域の住民の健康調査方式につきまして検討会が行われ、さらに五月の十八日には、これはこの専門家の研究集会でございますが、骨軟化症という問題につきまして、整形外科と病理とレントゲンと老人病の専門家に寄っていただきまして、事例の検討をしていただいたところでございます。
まず、私の質問の趣旨は、四十三年五月の厚生省見解は、カドミウムを経口摂取すると、つまり、口を通して摂取すると腎臓がやられて腎性の骨軟化症になり、そしてイタイイタイ病になるという見解であるが、これは非常に少数説に学界としてはなっておる。そこに問題があるのじゃないかと私は思う。
次に骨軟化症が出てきておる。これは竹内先生の書かれたデータにもそういうものがございますし、萩野先生もそうおっしゃっておられる。 もう一つは、カドミウムの職業病の中毒でよく符合しない面もあるが、非常によく説明がつくということと、ファンコニー症候群と解すべきであろうということ。
なぜあなたは、「次の見解に達した」と書いてあるけれども、「本態と発生原因について」という本文の中で、「カドミウムの慢性中毒によりまず腎臓障害」が起きると断定し、その次に「次いで骨軟化症」が生ずると書いてあるでしょう。これは科学的に全部が全部一致していないでしょう、それは。一致していますか。
その後、いまどうなっておるかということでございますが、現在の段階で腎から骨へということの腎性骨軟化症というところにカドミウムがどれほどかむかというところについて、いろいろの考え方があることは事実でございます。
○寺田熊雄君 骨軟化症の所見を見出すことができなくても、いま政府委員が言われたように、カドミウムのために腎臓障害を起こしたと、尿にアミノ酸が排出される、あるいは糖が出るというような患者がずいぶん各地にあるようですが、これは救済の対象にはしてないですか。
○国務大臣(小沢辰男君) 病理学的な検討ももちろんでございますが、同時にやはり、臨床的に骨軟化症の問題をいろいろ分析したりする、これは両方合わさって医学的な検討ということでございます。
参議院におきまして昨年問題になりまして、その後鋭意——不幸にして亡くなられて、病理解剖の結果を最終的に十二月末に全部を得られたものでございますが、その一例につきましては、病理学的な検査におきましては、骨軟化症の部分がどうもほとんどないということでございます。
イタイイタイ病の本態は、カドミウムの慢性中毒により、まず腎臓障害を生じ、次いで骨軟化症を来し、これに妊娠、授乳、内分泌の変調、老化及び栄養としてのカルシウム等の不足などが誘因となってイタイイタイ病という疾患を形成したものであると書いてあります。つまり、カドミウムが主因であると厚生省見解ははっきりと述べておるのであります。
その結果によりますと、定型的なイタイイタイ病患者はいないということは全部合意をいたしましたが、二例につきましては骨軟化症があるかどうかということをさらに骨の生検を行って検査すべきである、生検と申しますと、骨の一部を取って病理標本を見るということでございますが、そのような見解が鑑別診断研究班で出されております。
○竹中説明員 骨軟化症、骨粗しょう症の鑑別でございますけれども、確かに非常にむずかしい面がございますが、レントゲンの上では、骨軟化症につきましては骨改変層が見られるが、骨粗しょう症ではそれが見られない。あるいは、病理学的な所見では類骨細胞の増加が骨軟化症に見られるが、骨粗しょう症では見られないといったところが鑑別点だと聞いております。
骨軟化症と骨粗しょう症はレントゲンでわかるわけですね。しかし、それじゃイタイイタイ病と骨軟化症はレントゲンでわかりますか。
○近藤委員 骨軟化症の場合も、骨粗しょう症と一緒に起こった場合もあるわけですね。ですから、これもレントゲンで見て、これは骨軟化症の割合が多いとか、これは骨粗しょう症の割合が少ないとか、そういう程度の違いでしかない。実際問題として、イタイイタイ病も、骨軟化症も、骨粗しょう症も、レントゲンで見る限りは、全くその程度の違いでしかないと考えてよろしいですか。
その後の四十九年、現在いたしております研究、これは研究過程でございますが、長崎から出てきました鑑別診断研究班のグループの中の一部に、腎の障害と骨軟化症の障害を疑わしめるものがありまして、それはさらに骨の生検、骨の一部を取って検査をするということをして、最終的に判断をしようというのでペンディングになっているケースがございます。
ただ、骨軟化症があらわれるかという問題につきまして、骨軟化症が一部見られたという報告があり、また、この一年ほど前でございますが、そのネズミにカドミウムを与え、食事の条件を悪くしてやってみると、腎臓の病変と骨軟化症の病変、両方をつくったという成績もある。
厚生省見解で出ておりますところのイタイイタイ病というのは、腎に変異がありまして、その変異が尿細管等を伝わって出てきて、それが骨に及ぼして骨軟化症というものができるというのがイタイイタイ病だというふうに書いてある。
そのものを読みますと、骨軟化症ではなくて骨粗しょう症である、こういうことでありまして、イタイイタイ病というのは結論として骨軟化症を起こすと、こういうことでありますけれども、骨粗しょう症を起こすと、こういうふうな形で、違うんだというふうな診断を下しておられます。私は、考えますと、どうも学者の間において否定説が非常に強いような感じを持つわけであります。
○橋本(道)政府委員 二月二十四日に第一回の鑑別診断研究班会議が開かれまして、骨の所見で、病理的には骨軟化症はないが臨床的にはあるという意見もあるので、この問題の結論は持ち越されております。三月中旬に総合研究班の会議があり、できれば四月にその次の鑑別診断研究班会議を開きたい、このような状態に現在ございます。