1985-04-10 第102回国会 参議院 農林水産委員会 第11号
今日、世界最大の生糸生産国である中国におきまして、養蚕農民の一人当たりの年間所得を千元、要するに日本円にして十万円とし、一戸の農家の働き手を三人とした場合には三千元、要するに三十万円であり、日本の農家所得四百五十万と比較いたしますと十五分の一強ということで、その格差が非常に大きいというふうに思います。
今日、世界最大の生糸生産国である中国におきまして、養蚕農民の一人当たりの年間所得を千元、要するに日本円にして十万円とし、一戸の農家の働き手を三人とした場合には三千元、要するに三十万円であり、日本の農家所得四百五十万と比較いたしますと十五分の一強ということで、その格差が非常に大きいというふうに思います。
外国との関係を優先させて、おれたち養蚕農民を見殺しにするつもりか、こういう訴えをぜひ大臣に聞いてくれとおっしゃるのです。そして輸入は当分ストップする、こういう約束をぜひ取りつけてほしいという要望があるのですけれども、いかがでしょうか。
今、通産当局の述べられた削減への努力、全国の養蚕農民を代表する立場からも、また、あるいは機織り業を維持していく立場からも、農水省として強く通産省に申し入れ、協議を重ねながら輸入削減への努力をされるように、この十七万俵の放出による影響を最小限度に抑え込むためにはまず輸入を抑えるしかない、この点に最後の努力をお願いして、私の質問を終わりたいと思います。
上位に設定される可能性というものは今の状況では全く考えられないわけでありますから、そういったことになってまいりますと、今回の改正で農水省は日本の養蚕農業というものに見切りをつけたんじゃないかというふうな懸念をすら私ども感ずるわけでありますが、一体この異常変動防止措置をなくして本当の養蚕農民の納得できるような価格維持ができるのかどうか、その点をまず伺いたいと思います。
要するに、輸入によって大変な状態になったのを、今度は基準糸価の切り下げによって国内の養蚕農民に迷惑をかける、こういうことは私は理屈にならぬと思いますので、そういうこと以外の方法で何か考えてもらえないものかということを聞いておるわけなんでありまして、これはひとつ大臣の方から答弁をもらって私やめますけれども、はっきりさせていただきたいと思うのです。
○山原委員 養蚕農民の期待に背くようなことがないようにぜひとも努力をしていただきたい、また審議会の答申等によりまして、その中で十分な検討をしていただきたいと思います。 乳価の問題ですが、これも私の町の隣に一つの酪農地帯があるのです。これはほとんど若い後継者によってやられておる酪農なんです。私もたびたび行くわけですが、現在小さな町でありますけれども十九戸が乳牛を飼っております。
その中で一番問題になりますのは、先ほどからの質問の中にありますように、輸入の規制の問題と基準価格の引き上げの問題でございますが、これが基準が上がればまた肥料も入れて、そして意欲を燃やして仕事もできるんだという、この養蚕農民の気持ちにどうこたえるかということが農林水産省としていま問われておるのではないかと思います。
もしそうなる場合に、一体、養蚕農民はどうなるか。これはなかなか重大な問題であり、技術的にはできても、経済的にはなかなかペイしないという問題もあるかもしれませんが、具体的にできれば、やはりいろいろな経営努力によって近づいてくることは間違いないと、このように思うんですが、こういう展望を持った中で養蚕業をどうしていくか、大臣、これはどうでしょう。
次に、最近お蚕の人工飼料というものが非常に話題になり、養蚕農民が大変心配を始めておりますが、養蚕の人工飼料というものは現在どんな情勢にあり、どんな発展展望であるか、時間もありませんから簡単にひとつ説明願います。
○栗原俊夫君 時間もございませんので、最後に一言要望を兼ねてお尋ねをしておきますが、ただいまのように海外からは入ってくる、また国内では人工飼料等の危機感もあるという立場に立って、養蚕農民は大変浮き足立っておるわけですよ。
そうなると、日本の養蚕農民はもうほとんど——現に零細な養蚕農家は皆桑をこき出しております。政府は四十万俵消費に対して三十五万まで上げたいと言ったが、逆にもう三十万俵を割るという事態が出ておる。それに対して、来年五月末日まで議員立法は効力を持っておるんですが、継続するかどうかということが一点。 それから、いま一つ通産大臣に聞いておきたいんですが、これは日本の民族産業なんです。
第三四三号) ○飲用生牛乳の消費拡大に関する請願(第三〇三 号)(第三四四号) ○畜産農家の経営安定に関する請願(第三〇四 号)(第三四五号) ○土地改良事業における農民負担の軽減等に関す る請願(第三二五号) ○繭糸価格安定法に基づく基準糸価の引上げ等に 関する請願(第二三三三号)(第三三〇五号) ○畜産物政策価格の引上げ等に関する請願(第二 三三四号)(第三二九八号) ○蚕糸業の発展と養蚕農民
そして、蚕糸事業団かその谷間をうまく橋をかけて、そして永年作物をつくっておる養蚕農民の生活を困窮に追い込まないように谷間を渡らせる、これが蚕糸事業団の受け持つ最大の任務である、まあこのように思うんですが、いかがでございますか。
○国務大臣(安倍晋太郎君) 私も確かに、そういう面において蚕糸事業団の役割りは非常に大きいとも思うわけでありますし、こうした不況の際においては、価格が暴落、下がって、そして非常に蚕糸、養蚕農民に打撃を与えるというようなことも配慮して、輸入等につきましても、一元的な輸入という非常に厳しい調整、規制措置をとっておるわけでございますので、こういうことを総合的にやはり推し進めることによって、私は養蚕農家の経営
こういう立地的な宿命的な養蚕業、まあ私は養蚕農民と、こう言うのですけれども。したがって、それが、そんなものをつくってももう不必要なんだと言えば、これはまた別な施策を講じてもらわなきゃなりませんけれども、少なくとも国内市場で足らなくて輸入までするというような実態を持っておる蚕糸業、その根源である養蚕業、これはどうしてもやはりその道で生業を立たせてやらなきゃならぬ。
いまお話がありましたけれども、率直に言って、いまのままでいくというと、私は群馬の出身で、群馬の農民には、あなた方は、もうかるから養蚕をやるんじゃなくて、立地条件からいって、宿命的な養蚕農民だとまで言っているんですよ。で、この養蚕をこのままほうっておくと、これはもうつぶれざるを得ません。養蚕がつぶれれば製糸業もつぶれるし、生糸関係の織り元もつぶれるんですよ。
仮定の桑畑によるところの、みなし課税という形に私はなるんじゃないかと思うのですが、それほど養蚕農民を信用してないわけですか。
そうすると、四十五万の養蚕農民にとってはこれは大問題ですね。これからまた総合農政をやっていこうという立場に立たれる農林省にとっても、これは発展のいかんによっては容易たらぬ問題になるんじゃないかと考えるわけですが、こういう問題がたくさんあるわけですが、そのうちの二、三の問題をちょっとお聞きしたいのです。
現実に糸価が高かったから繭が増産になったということもありますけれども、その時期は実は中間安定ということで関係者の相談で始まっておって、昔の繭価協定の徹夜で真夜中までかかってそれぞれの地域ごとに議論をし合ったようなあの姿に比べれば、毎年四月においてその年の養蚕製糸家、養蚕農民に提示される。それは国が関与してきめた水準だということが生産安定に非常に役立ったというふうに私ども考えます。
したがって、繭の価格決定も、ほとんど養蚕農民が関知しないうちに決定されておる。そういういろいろな機関で、これは合法化されておる。あるいは県も関係しておる。新潟県で、数年前、私どもが知っておる限りでも、いまでも振り売りというのがある。これはフリーに売るのでそこから出たのかもわかりません。これは買うほうは抜き買いと言う。
これは、いまお話がございましたが、一つには、事業団に対しまして糸を売り渡します製糸業界の方、かつまた、それが養蚕農民の方々の御協力をもまた得なければならぬかと思います。さらにはまた、輸出を担当される輸出業界、その他蚕糸業界全体の御協力がこれには必要になってこようかと思います。
ただ、そのような方向で取り進めておりますが、この基準を提案されますのも、結局は、養蚕農民の団体とそれから製糸業界の間の話し合いに相なりますので、その話し合いがまとまってまいりませんと、実際の遂行は困難になるわけでございますけれども、そのような方向で指導をいたしている、こういうことでございます。
大体、生産性の向上分は、直接的には繭代という形で養蚕農民に返っていきました。おくれて、特に昭和三十五年以降、ようやく生産性向上分の成果が賃金に返ってきました。
この蚕糸業振興審議会の繭糸価格部会の構成は、養蚕農民の代表及び製糸関係の代表、それから流通関係の代表、それと第三者として各種の方々が入っておられます。これらの構成によりまして安定帯価格の御審議をいただき、その答申に基づきこれを尊重いたしまして価格決定を行なっておる次第でございます。
○政府委員(石田朗君) ただいまお話がございましたが、かつてはいわゆる消費掛目方式によりまして生糸の価格から逆算されて、価格の変動が全部養蚕農民にしわ寄せされるのではないかという議論がされたことがございました。現在の方式は、いわゆる比率配分方式によって製糸及び養蚕家の手取りがきまることになっております。
これが心理的な増産意欲の動向に影響が大きいということを申し添えまして、実行の促進を期待しながら私の質問を要約いたしまするというと、これらのことは、繭増産にいそしむ養蚕農民や生糸製造に携わる中小製糸業者等は、事業団がほんとうに引き取ってくれれば、清算取引所にヘッジするような気持ちで協力して出しますと、こういうことを言っている。
いま、大臣のような考え方しておりますというと、何か養蚕農民のことじゃなくて、バイヤーのことを考えているような気がする。そうじゃなくて、基本は、輸出先行の考え方でなくて、もっと養蚕農家、養蚕農民、繭の生産農民ですね、この立場をはっきりさせなきゃいけないですね。予算の組み方も、まっ先に需要の増進が出てくるようじゃ、答申も出たけれども、増産のほうはあと回しだ。
それから卵と鶏というのは、生産対策、養蚕農民対策についてどう考えるかということであろうと思うのであります。 まず、基本問題調査会以来の基本的な考え方は、一つは、需要に即応した生産をいたさねばならない、それから生産の合理化を行ないまして、その生産性を上げ、競争力を高めなければならない、基本的な点はその二つであろうかと思います。そのような考え方に基づきまして従来ともこの推進をいたしてまいった。
○石田政府委員 ただいまお話がございましたが、確かに従来も養蚕農民、養蚕技術指導者、これが非常に努力をしてまいったことは事実でございます。しかし、高反収を目ざして非常に集中的な努力をいたすというやり方自体は、最近におきまして特に格段と前進を見せておるということもまた事実でございます。
この場合に、しからば計画的に上から生産量なり個々の地域をどうするということを割り当てる、必ずしもそういうことだけではございませんで、養蚕農民、実際の農家の方々の自主的な意欲と政府なり県なりの指導が相一致しましたところに、この推進がはかられるものというふうに考えておるわけでございます。
そこで、事業団法というのは、私ども全養連が五億円、日製協が五億円、当初は全養連だけで十億円出そうということを考えましたが、生産者と消費者と輸出その他等も入らなければ業界が円満にいかないというふうなことで、最終的には両団体が五億円当て出し、政府のいままでの蚕繭事業団の十億円を引き継ぐということで、大衆養蚕農民に九万円の開きのあるその中間で安定さして、その中間より下がった場合には事業団が引き取る。
養蚕農民がキロあたり一円ずつ出して、そしてその宣伝費の一部を輸出振興にも充当していこうというふうな、皆さんからごらんになりますれば笑われるような行為をいたしてでも、私どもは輸出振興をしたい、こういうことですから、ましてや繭増産の問題につきましても、やはり国内産業拡充ということで、ある程度自分自身が金を出し合って、自分の分野を守るというふうな立場では繭増産ができないということもよく承知をいたしておりますので
なお、繭糸価格安定法の中に定められましたいわゆる価格安定の問題につきましては、現状の場合におきましては支障はないわけでございますけれども、この問題につきまして、現状にそぐわない価格が生まれておることは事実でございますが、それらの問題は別といたしまして、輸入の問題もこれまた別にいたしまして、いわゆる今度の輸出の問題を管理できるような方向へ、私ども農業団体の一員といたしまして、さらに全養蚕農民が安心して
でございますから、私は、一万俵でも二万俵でも入ったものを、事業団でもってこれを輸出に向けてやったらいいじゃないか、そういうことをやはり考えてやるのが、ほんとうに一方では輸出振興に役立ち、また一方では養蚕農民を安心させる、そういうことになるのじゃないかと思うので、実は私は与党でございますが、あえて非常にきつい御質問を申し上げたわけでございますので、一応政務次官の真剣に検討するというお答えをいただきましたので
○坂村委員 検討を続けるということでございますから、一応了承はいたしますけれども、その検討が国会答弁の検討ではなくて、本気にこの実態を蚕糸局長もよく知って、そうして至急にこの問題は検討して、そういう養蚕農民に対して不安を与えることのないようにする。
そういうことで、ひとつ十分検討されて、来たるべき段階には養蚕農民も安心して増産に励めるように、そして今回決定されたこの糸価を中心にして、輸出についても本来の蚕糸業の姿に戻って進めるように、ひとつ御尽力を願いたい、こう要望申し上げまして、私の質疑を終わらしていただきます。 ありがとうございました。
それは養蚕農民は、いまは来たるべき春繭は三貫目一万円くらいになるだろうというようなことで、非常にほおをゆすっていますよ。ゆすっているけれども、そういうときに常に忘れないのは、あの三十三年の大暴落ですよ。実際いって、上値にあっても、あのときのことを忘れません。したがって、われわれがこれから突っ込んで桑を植え、そして繭をとる。
従来は養蚕農民側と製糸側、さらには製糸の背後にある織物業者、こういう側は、とかく売り買いという対立的な立場にある関係で、いろいろと意見が食い違う、こういうことがあったのですが、日本の現在置かれておる蚕糸業のあり方の認識について、これではたいへんだという大自覚の中から、養蚕農民も製糸業、織物業者も打って一丸となって、かつては夢にも考えられなかったような蚕糸事業団、こういうものができた、こういう中で、日本