1947-07-03 第1回国会 参議院 本会議 第10号
○國務大臣(米窪滿亮君) 一松さんから私に対する御質問は、大体において七日五日から実施される飲食店、料理店の向う六箇月間の休業によつて生ずるところの業者及び従業員に対する失業対策はどうするか。第二点は労務の配置転換に対するお尋ねでございます。
○國務大臣(米窪滿亮君) 一松さんから私に対する御質問は、大体において七日五日から実施される飲食店、料理店の向う六箇月間の休業によつて生ずるところの業者及び従業員に対する失業対策はどうするか。第二点は労務の配置転換に対するお尋ねでございます。
それから第二点は飲食店の問題でありまするが、これは新らしい憲法の下で、まだポツダム命令の制度を置いて置かなければならないということは実際忍びないことでありまするが、これは今日の我が國の置かれておりまする特殊の地位から言つて本当に止むを得ないということを御了承をお願いいたしたいのであります。
今回の飲食営業取締りの緊急処置令は内務省の手続きで行つたものではございません。先程安本長官から屡々御説明いたされましたごとく、ポツダム宣言の受諾に伴ない発するところの命令により政令の処置をいたしたものでございます。
(拍手) 殊にこれに関連いたしまして、ちよつとお伺いしたいことは、去る七月一日、いわゆる七・一禁令が発布されました、飲食営業緊急措置令です。
次に、料理飲食店の閉鎖によつて生じてくる失業者をどうするかというお尋ねでございます。この料理飲食店の閉鎖ということは、窮迫した食糧事情によつて、今日政府がとつたのでございまして、これによつて犠牲になつた業者及び從業員に対しては、まことに同情にたえないのでございます。
○國務大臣(和田博雄君) 飲食店の禁止を、法律によらずして、ポツダム勅令によりましたところにつきまして、私から御答弁をいたします。 新しい憲法のもとで、ポツダム命令をそのままにおきますということは、まことにわれわれといたしましても、忍びないところでありますが、これが今日われわれの置かれておりまする特殊な地位であるということは、ご了解願えると私は思うのであります。
最近の社会情勢、すなわち、やみ市場の絶滅とか、街頭飲食店の閉鎖命令などで、これらの潜在もしくは半失業者は、漸次顯在失業者たらんとする傾向があります。これらの失業者に対し、政府は、その生活保障のために何ら見るべき施設を行つてはいないのであります。
本月から実地いたします全國料理店、飲食店の休業も眞に止むを得ない措置であることを御了承願い得ると存ずるのであります。 食糧について重要なる問題はいわゆるインフレーシヨンの防止であります。政府は現在インフレ進行の主要原因が、政府支出の厖大にあることを率直に認めるのであります。出來得る限り歳出を節約いたしまして、健全財政の確立に努力する方針であります。
このような見地からいたしまして、政府といたしましては、インフレ利得はためろうことなく、これを國庫に撤收し、國民全般の福利のために使用する方針を堅持して行くつもりでありますが、乏しい國民の消費部分を横流れさせる本となりまするような料理店、飲食店などの奢侈的な消費施設に対しましては、七月五日から差し当り六ヶ月間全國民にこれを止めさせることにいたしましたのであります。
本月から実施いたしまする全國料理飲食店の休業も、眞にやむを得ない措置に出でたものであることを御諒解願いたいのであります。 食糧に次いで重要なる問題は、いわゆるインフレーシヨンの防止であります。政府は、現在インフレ進行の主要原因が、政府支出の増大にあることをこれまた率直に認めまして、でき得る限り歳出を節約いたしまして、健全財政の確立に努力する方針であります。
かような見地からしまして、政府といたしましては、インフレ利得は、ためらうことなくこれを國庫に徴收し、國民全般の福利のために使用する方針を堅持していくつもりでありますが、乏しい國民の消費部分を横流れさせるもととなるような、料理店とか飲食店などの奢侈的な消費施設に対しましては、七月五日からさしあたり六ヶ月間、全國的にこれをやめさせることといたしたのであります。