1950-03-28 第7回国会 衆議院 本会議 第31号
この食糧管理制度の転換は、農村にきわめて大きな影響を與えておりまして、すでにわが国の農業、農民団体は、手放し統制解除の反対、さらに食糧輸入関税永久無視反対の声をあげておるのであります。一体、現在の供出制度は戰時統制時代からの継続であり、これは明らかに食糧の掠奪政策なのであります。それにもかかわらず、農民がなぜこれに賛成し得ないのか。これには重大な理由が存ずるのであります。
この食糧管理制度の転換は、農村にきわめて大きな影響を與えておりまして、すでにわが国の農業、農民団体は、手放し統制解除の反対、さらに食糧輸入関税永久無視反対の声をあげておるのであります。一体、現在の供出制度は戰時統制時代からの継続であり、これは明らかに食糧の掠奪政策なのであります。それにもかかわらず、農民がなぜこれに賛成し得ないのか。これには重大な理由が存ずるのであります。
食糧輸入関税を若し永久的に撤廃いたしますれば、それは戰争への準備に切り換えることとなり、従つて平和と民主主義ら妨げるものとなります。我が党は、かかる戰争促進、公正な全面講和を妨げ、民主主義の逆行をもたらす一環としての食糧輸入関税の永久撤廃に対しては絶対に反対するものであります。