1957-03-31 第26回国会 参議院 本会議 第22号
しかも、三十二年度上半期外貨予算の発表によりますというと、上期二十六億四千三百万ドルを公表するに至って、石炭、石油、食糧、繊維原料あるいは肥料原料、鉄鋼原料の輸入に十分の予算を計上したから、物価は上らないというのは、あまりに甘い見通しではないでしょうか。むしろ輸出の前途には楽観を許さぬ悲観材料が多いのであります。
しかも、三十二年度上半期外貨予算の発表によりますというと、上期二十六億四千三百万ドルを公表するに至って、石炭、石油、食糧、繊維原料あるいは肥料原料、鉄鋼原料の輸入に十分の予算を計上したから、物価は上らないというのは、あまりに甘い見通しではないでしょうか。むしろ輸出の前途には楽観を許さぬ悲観材料が多いのであります。
これは国内の経済規模の拡大、生活水準の向上等に伴って、食糧、繊維原料、あるいは工業原料、こういう各種の物資の輸入増加が期待されます。これはかなり詳細な積み上げと申しますか、おもな各産業についての所要の原料の輸入計画、それから食糧その他主要消費物資についても、人口増、消費増から見合った輸入消費量を算出いたしまして、一応積み上げ計算をやってチェックしておるわけでございます。
わが国の石油生産量は現在年間三十四万キロリットル程度でありまして、その供給率は国内総消費量のわずかに五%にも達しない実情でありまするが、一方、石油のエネルギー資源または工業原料としての重要性は近年ますます増大をいたし、ために石油の輸入量も年々累増の一途をたどっているのでありまして、現に、昨年度におきましては、食糧繊維原料に次ぐ外貨を支払っておりますることは、日本経済自立の観点よりも、また国際収支の面
わが国の原油生産量は、現在年間三十四万キロリットル程度であり、国内総消費量に対し五%にも満たない供給率でありますが、エネルギー資源または工業原料としての石油の地位は、近来ますます重要の度を加えつつあり、ために石油輸入の外貨支払額は、食糧、繊維原料についで一億七、八千万ドルに及ぶ巨額に達する次第でありますので、国内における石油資源を急速に開発し、その自給度の向上をはかることは、現下における国家的な急務
わが国の原油生産量は、現在年間三十四万キロリットル程度であり、国内総消費量に対し五%にも満たない供給率でありますが、エネルギー資源または工業原料としての石油の地位は、近年ますます重要の度を加えつつあり、ために石油輸入の外貨支払額は、食糧、繊維原料に次いで一億七、八千万ドルに及ぶ巨額に達する次第でありますので、国内における石油資源を急速に開発し、その自給度の向上をはかることは、現下における国家的な急務
しかし誰が考えましても、食糧、繊維原料等の自給態勢を進めまして輸入量を削減し、国際収支のバランスを整えるとともに、農林水産物の増加をもちまして拡大された鉱工業の生産物に対し国内の購買力の増加をはかるというのが、これが一つのキー・ポイントではないでありましょうか。
気がするのでありますけれども、もう少し類別してお尋ねしますると、二十四年の三月に経済安定本部で出しております「経済現況の分析」、この経済白書によりますると、輸入につきましては繊維原料、つまり綿花の一ドルに対する円価値の問題でありますが、このレートが綿花については八十円、それから銑鉄が六十七円、その他化学薬品が二百円くらい、重油が二百八十四円というのがありますけれども、概して鉱産物あるいは燃料、食糧、繊維原料