1953-03-14 第15回国会 衆議院 本会議 第41号
それは、労働者を不逞のやからと呼び、貧乏な日本には労働争議はぜいたくと言い、中小企業者は死んで行つてもしかたがない、金持は米を食つて貧乏人は麦を食え、といつたような性格の吉田内閣によつては、とうてい望みがたきものと言わなければなりません。(拍手)これ、われらが第四に不信任案に賛成する理由であります。
それは、労働者を不逞のやからと呼び、貧乏な日本には労働争議はぜいたくと言い、中小企業者は死んで行つてもしかたがない、金持は米を食つて貧乏人は麦を食え、といつたような性格の吉田内閣によつては、とうてい望みがたきものと言わなければなりません。(拍手)これ、われらが第四に不信任案に賛成する理由であります。
これでは池田大蔵大臣の、金持は米を食つて貧乏人は麦を食えというよりも、もつとおかしな品物をとつてやつておると言わざるを得ない。こういうことでは働く意欲がなくなります。一万円もらうにしても一万三千円もらうにしても、労働者は全部米を食わなければ働けない。こういうことを一つ考えてみましても、私はこの人事院の勧告そのものをもはなはだしく実情から離れたものだと思つておる。
すなわち、日本経済再建のためには中小企業者五、六人は死んでもかまわない、金持は米を食つて貧乏人は麦を食え、また遺家族に対しては燈明代程度というところに冷酷無残なる経済政策が表現されておると言つても過言ではないと思うのであります。(拍手) われわれは、形式的には独立いたしました。しかし、それは形式的でありまして、領土を考えてみますならば、幕末より小さくなつたのであります。
大蔵大臣は金は出さない出さないと言うが、この問題は、言葉は少し荒く言うようですけれども、金持は米を食つて、貧乏人は麦を食えということは、造船界に対して大手筋は米を食べろ、しかし中小企業は麦を食べろ、麦が食べられなかつたら、死んで行けということです。これはやはり大蔵大臣に出て来ていただいて、実はお話を承りたい、こう考えておるのであります。