2000-03-28 第147回国会 参議院 国土・環境委員会 第7号
○島袋宗康君 同じく歴風審の意見具申で、(3)の「歴史的風土の保存と農林業等との調和問題」の中で、「京都市嵯峨嵐山地区における農業経営形態の変化等による水田から畑地への転換や、明日香村における農業後継者の減少による耕作放棄地の増加等、歴史的風土の重要な構成要素である田園景観が変化する状況が生じつつある。」と述べております。
○島袋宗康君 同じく歴風審の意見具申で、(3)の「歴史的風土の保存と農林業等との調和問題」の中で、「京都市嵯峨嵐山地区における農業経営形態の変化等による水田から畑地への転換や、明日香村における農業後継者の減少による耕作放棄地の増加等、歴史的風土の重要な構成要素である田園景観が変化する状況が生じつつある。」と述べております。
歴風審の意見具申では、「現在までに文化財の発掘調査は着実に進み、」「発掘調査の状況によっては、新たな古都の指定等国家的見地から対応を図るべき必要性も考えられ、引き続き今後の発掘調査の結果を見守る必要がある。」と述べております。 このような状況に対しては、どのように対処される方針であるのかお尋ねします。
○政府委員(櫻井溥君) 後ほどあるいは大臣の方からお答えがあるかと思うわけでございますけれども、ただいま委員が申されましたこと等につきましては、歴風審の中でもそれに近いような議論は多々あったわけでございます。ないわけじゃございません。基本といたしましては、明日香村の歴史的な風土を保存することに関しましては、村の基幹産業はやはり農業であろう。
その段取りといたしまして、まず最初に歴風審あるいはまた関係行政機関の長とそれぞれ相談いたしまして、内閣総理大臣が明日香村整備基本方針、先生御案内のとおりでございますけれども、これを定めまして、これを奈良県知事に示しまして、それを受けた奈良県知事は、明日香村と相談の上明日香村整備計画というものを定めて内閣総理大臣の承認を求めるということになるわけでございます。
私どもは、歴風審それから歴風審を構成しております各省庁の幹事会等もございまして、毎年明日香整備計画につきまして大所高所の見地からいろいろと議論をしておりますので、必要があれば、今度第二次の整備計画をつくるわけでございますけれども、その中で情勢の変化に対応いたしまして場合によってはその計画の見直し等もあり得るのではないだろうか、そういうふうに考えているわけでございます。
なお、形式的なお話でございますけれども、村民の意向ということにつきましては歴史的風土審議会、歴風審の中に奈良県知事もメンバーとして入ってございますし、あるいは専門委員の中には明日香村の村長もメンバーとして加入してございますので、その場を通じまして機会あるごとに地元の意向はなるべく取り入れるようにして私どもは執行しておるという実情でございます。
この明日香法の原点は、昭和四十五年九月に提出されました歴風審の答申そのものにあると思います。この答申の前文に、「この地方には、宮跡、寺跡、古墳等の遺跡が数多く存在するが、これらの歴史的風土を最近急激に進展している開発の波から守り、一体的に保存し、正しく後世に伝えることは現代に課せられた国民的課題である。」
○櫻井政府委員 問題が非常に具体的な話でございますので今直ちに即答できる準備はないわけでございますが、休耕地あるいはまた奈良県が買い上げいたしました土地そのものがどのような形で歴史的な風土と調和を保っていくのかあるいは調和を持たしていくべきであろうかということにつきましては、これはなかなか言うはやすく具体的には大変難しい問題だろうと思うわけでございまして、歴風審の中でもこの辺につきましてはいろいろと
いまの御答弁では、そういう必要はあると思うし、これは歴風審のことは歴風審が決めることだけれども、そういう必要があると思うし、期待もできると、そういうふうに答弁されたと聞いてよろしいですね。
まず、最初に、質問したいことは、明日香村の歴史的風土を保存することに関して問題になったのが、昭和四十五年九月、歴風審で答申があり、昭和四十五年十二月閣議決定して以来、昭和五十四年の七月、約十年後、歴風審の答申があって、今日、この法案の提出となったわけでございますが、この特別措置法が今日までおくれた理由をまずお聞かせ願いたいと思います。
○小巻敏雄君 すべての問題がこの歴風審までいくというのは、私は、やっぱり歴風審自身が大き過ぎて、具体的な問題についての相談には適切な対応に欠ける点があるのじゃなかろうかという心配を感じるんですけど、どうでしょうかね。古都法があって今度はここに特別措置法が出されてくる。
昭和四十五年九月十一日付の歴風審の答申の中でも、「前書き」の「保存の方法」の中でも「遺跡の発掘調査を進め、史跡の指定を行うとともに、その活用を配慮すること。」あるいは五十四年七月五日の歴風審答申の中でも、その「基本方針」の中に「埋蔵文化財等の歴史的文化遺産が数多く存在し、これが周囲の自然的・人文的環境と一体となって我が国の律令国家体制がはじめて形成された地域である」云々とあります。
○升本政府委員 歴風審の委員には奈良県知事と、また同時に明日香村長にお入りをいただいております。したがいまして、先ほど来御説明申し上げましたように、団体としての県、村の御意見は十分に反映させていただけるものと考えております。
○竹内(猛)委員 歴風審の議を経てということになるけれども、先ほどもわが党の木間委員からも質問があったように、歴風審のメンバーの中にあるいは明日香部会というようなものをつくって、その中で地元の代表も加えてほしい。これは他の党からもそういう意見がありますが、地元の委員が入って、地元の要求というものを出していくということは当然なことだと思うけれども、これについてはどうですか。
ってまいりましたのは、全く村民の明日香に対する、郷土に対する誇りのあらわれであろうかと思っておるのでございますが、四十五年に佐藤元総理が来村をされまして、いかに飛鳥の地域の風土が保たれているかということについて称賛をいたされたのでございまして、それ以降、明日香問題について政府の方でもいろいろ問題になりまして、当時、「飛鳥地方における地域住民の生活と調和した歴史的風土の保存のための方策について」という歴風審
それから歴風審の答申もそうじゃないですか。それがいきなり、国を愛する心を涵養するというようなそういうところに飛躍をしながら一定の行為があるとするならば、それはやはり危険な方向に進めていくものであると言わざるを得ないし、やがてこのものと関連をして予算の問題等についていろいろ質問をしますけれども、どういうような文化をどのようにして守るのか、そしてそれを決める手続はどうなるのか、その点はどうですか。
○清水政府委員 第一の歴風審のことについての御意見でございますが、おっしゃいます御趣旨は私どももよく理解できるところでございますし、現にいままでも歴風審におきましては委員の中に、たとえば奈良県知事が入っていただいておりますし、あるいは専門委員としてさらに村長にもなっていただいております。このような形だけでなくて、随時参考人としてもその御意見を伺うということもいたしておるわけでございます。
○辻(第)委員 この法案の第二条では総理大臣が明日香村の歴史的風土保存計画を決める場合に、また第四条の明日香村整備基本方針を定める場合に歴風審の意見を聞くことになっておりますけれども、私は歴風審の中に明日香特別保存部会とでもいうような部会を設ける、そして、その構成に、その審議会の委員の中に、明日香の保存、研究に従事をしてこられた、あるいは現在従事をしていらっしゃる学者や専門家を複数、そして明日香の村民代表