1984-07-17 第101回国会 参議院 大蔵委員会 第23号
秋田銀行では一兆円預金運動というのがありまして、それで六月末に目標達成なんだけれども、達成する前の六月二十三日に既にありがとうございました、達成しましたと。恐らくあと残った期間で相当な無理をしてやるんでしょうね。そういうようなやり方が是か非かですね。
秋田銀行では一兆円預金運動というのがありまして、それで六月末に目標達成なんだけれども、達成する前の六月二十三日に既にありがとうございました、達成しましたと。恐らくあと残った期間で相当な無理をしてやるんでしょうね。そういうようなやり方が是か非かですね。
しかし、それによって非常に世論の批判を受けるようなことをいたしておりますと、金融機関に対する信頼も薄れるということで、銀行協会自身が自粛の申し合わせをして通達もいたしておりまして、何周年記念とか頭取就任記念というような預金運動はやめる、あるいはまた、実質的な預金増加にならない単なる計数操作はやめるとかいうことは厳しくお互いに努力し合っておりまして、私どもの銀行でも何遍かそれは通達もいたしております。
先ごろあの「一円預金運動」などというのの起こったのも、そもそもやっぱりそういうことに対する国民の無言の抵抗の意思表示であったものと考えられるわけでありますが、率直に言って政治献金よりは預金者を保護する、こういう立場をとるのがいま銀行に社会的な責任を問われるそういう一番の大きな問題ではないかと考えておるわけでありますが、この政治献金の問題と、さらに預金者保護、こういうことに努力する問題についての具体的
御承知のような一円預金運動とか、千円未満の預金への付利をしなさいという運動とか、そういうことで明らかなように、いままでのいわゆる異常インフレのときあたりの利潤追求第一主義、そういったものに対しての不信、批判、これが非常に多くなっています。