1974-02-19 第72回国会 参議院 外務委員会 第3号
で、これが先方におかれて日本による韓国統治を肯定するものでないかという意味合いに解釈された模様でございます。
で、これが先方におかれて日本による韓国統治を肯定するものでないかという意味合いに解釈された模様でございます。
そのときに、日本の韓国統治中に、いま、いいといって心の中に残っているものは、小学校の先生が、教えている内容は、あなたがまた個別に指摘されれば別ですが、なるほどそうだなということはよくわかります。すなおに理解できますが、小学校の先生の愛情というものは、大学の先生や中学の先生と違って、やっぱり先生に対する心からの尊敬と愛情はある。
それから、韓国統治時代のことに対しては、いろいろなことがいわれております。 戦後は、もう領土的野心も持たず、真に平和的な外交を推進していくという大方針が立てられておりますから、これはもう言わずもがなのことでございますが、過去の問題、歴史上の問題に対しましては、いろいろの評価のあるところでございます。私たちはそのころまだ未成年者でございましたし——未成年者でもない。
日本のほうでは、その見方として開きがあるというなら、今の大平さん初め自民党の人は、従来の韓国統治は日本としてよかったと、こういう考えのもとに日韓交渉を進めておる、こういうふうに考えざるを得ないですね、論理的な帰結として。そう承ってよろしいですか。
○国務大臣(大平正芳君) これは一人一人の見方があろうと思いますが、私が申し上げておりますのは、総じて日韓の間に併合、韓国統治というものの評価の仕方が違うということを申し上げておるのでありまして、その是非の判断について申し上げておるわけではありません。
○国務大臣(大平正芳君) 韓国の、日本の三十六年にわたる韓国統治がよかったものであるという判断を、韓国の方々は必ずしも持っていないと思います。
日本がフィリピン統治四年に対して八億ドルの賠償をするならば、韓国統治は約その十倍であったから八十億ドルを賠償せよという、これは概算の話にすぎないのです。それにしても途方もない演説をしたものです。
だが私は、外務省が韓国側の予定の計画のようであるというようなことをかりに発表されるといたしますれば、日本は韓国統治三十年の歴史を持つているのであります。どういう民族性であるか、どういうやり方をするかというようなことは、およそ外務省としては見当がついているはずであります。のみならず、韓国が独立してからの今日までの諸外国に対するやり方のようなものも、およそ見通しがついているはずであります。