1992-03-21 第123回国会 参議院 予算委員会 第6号
誠心誠意韓国と交渉されても、韓国民衆の日本の長い侵略の歴史の中で残した問題に根を持った抗議のデモンストレーションが展開されるわけであります。日本と韓国の民衆、両国の国民の間の友好を将来的に保障するために何か欠けているというふうに思うわけでありますが、総理、いかがでしょうか。
誠心誠意韓国と交渉されても、韓国民衆の日本の長い侵略の歴史の中で残した問題に根を持った抗議のデモンストレーションが展開されるわけであります。日本と韓国の民衆、両国の国民の間の友好を将来的に保障するために何か欠けているというふうに思うわけでありますが、総理、いかがでしょうか。
しかもわが国の政府は、一方的にこの韓国の反動的権力、資本との癒着を進め、韓国民衆の広範な不信と抵抗にさらされてきているのは御存じのとおりであります。 私は、韓国における最近の政変以後、韓国民主化の傾向が強まり、朝鮮の自主的平和統一の機運も進むに違いないと望んでおりますけれども、その過程の中で、わが国政府の従来の態度に対する朝鮮の人々の批判が一層広範なものとなることは必至であります。
そのことが間接的には金大中を救い、多く自由を抑圧されている韓国民衆に対する寄与にもなるということを考えるなら、当然やるべきいまは絶好のときであるのに、アメリカがやっているのに日本はやらない、これは非常に不満だと思うのですが、どうお考えでしょうか。
大臣は韓国に対する経済援助は特定の政権を育成するためのものではなしに、韓国民衆の福祉と繁栄のためと、こう言っておられましたが、事実は全く反しておると思うんであります。金大中事件の早期解決を一番日本の中で強く要望しておったのが、朴政権と組んで韓国への経済進出にやっきになっておりますところの日本の財界であると言われておるのもうなずけるところであります。
韓国政府がその解釈をとって、国内においてあらゆる宣伝をし、それによって韓国民衆を納得させましたがゆえに、この技術者入国になりますと、韓国政府はメンツにかけて何としてもこれを破砕しなければならぬということになったわけです。この点についてあなたはどうお考えですか。
(拍手) 申すまでもなく、この経済協力は、日本国民の金によって支払われるものでありますから、韓国民衆のため真に生かされねばなりません。いやしくもアメリカ援助の二の舞いを演じたり、利権化されては断じてなりません。相手が汚職に包まれている朴政権であり、日本の独占資本が経済侵略を非難されているだけに、あえて申し上げます。
(拍手)この韓国民衆の支持すら得られていない朴政権を、おこがましくも朝鮮におけるだだ一つの合法政権と認め、これと国交を結ぼうとするのでありますが、このことは、政府が進んで朴政権の武力北進の野望に油を注ぎ、南北朝鮮の軍事衝突をけしかける結果になり、朝鮮民族の統一の願望をたたきつぶしたことになりましょう。
外務大臣は、抽象論より具体的な問題についてなら答えることができるというお話でありましたけれども、しかし、原則的な問題は、ものごとを総合的に観察し、事の本質をまず握る上において重要なことですから、アジアにおける植民地解放、民族自決の流れ、それは、各ファッショ政権、軍事政権下における韓国民衆にも見られる同じ事態でありますけれども、その民族意識というものがいかに強いかということについて十分な御認識があられるかどうか
ということは、専管水域のきめ方、共同水域の線の引き方、きめ方、あるいは日韓の漁業格差をなくするという先ほど外務大臣が述べられた三点、この三点の解決のいかんによっては李ラインが残るのではなかろうかという、こういう不安もございますし、結局、李ラインというものは、韓国の世論、これは新聞報道でございますけれども、絶対に撤廃をさせないという韓国民衆の強い要求もあるように私どもは聞くのです。
(拍手) 第五の理由は、仮調印に成功した椎名外相も、韓国民衆の実情を正しく把握していないということであります。 ソウルに飛んだ四日間、椎名外相は、韓国の実情が戒厳令にもまさる異常警戒、乙号体制化に置かれていたことを承知のはずであります。金浦飛行場におり立った外相は、朝鮮人民の血で染め抜かれた赤じゅうたんを踏み、儀仗兵を従えて閲兵した。外国の元首並み待遇を受けたそうである。
今度の問題でも、結局は、イデオロギーの問題よりも、韓国民衆の生活苦が、ああいう大きな騒乱に発展をした一つの客観的な条件だろうと思う。したがって、いまのこの韓国のあの程度の国で、ああいう大量の軍隊を持って、いまのような政治をやっておる限り、この矛盾は解決をしない。際限なくこういう問題が起こってくると思う。しかも、日韓の会談が中断したことは一再にとどまらない。外相先ほどお話しのとおりであります。
それは私は朴議長の声明にもありますとおりで、日韓の交渉は続けていくということを前提にしておるあれを見ましても、しかも、また韓国民衆がそのことに対して非常に反対しておるとも聞いていないのでございます。私は、その進行の度がどの程度進んでいるかということは別問題でございます。交渉はやはり続けていくべきだ、また韓国もそういうふうに考えておると思います。
日本も隣国である韓国民衆の福祉のために努力すべきものであろう。われわれの力の及ぶ範囲内においてできるだけこれに協力すべきである、かように思っておる次第でございます。
○西村(力)委員 それでは、本日の問題に入りまするが、午前中は、韓国民衆の経済的な貧窮ということ、こういうことがどこからきているかということ、これは李承晩の圧政、腐敗政治、それとともに、アメリカの対韓経済政策というものが基礎になっているんだということを申し上げた。しかし、事は、経済政策だけでそういうものが生み出される、こういう工合に考えるわけには参らないと思う。