1952-07-03 第13回国会 参議院 本会議 第61号
人類歴史の進展の途上において旧秩序に対し新秩序を打ち立てんとする人民の意思の高まるところ、必ずそこには革命鬪争が起るのであります。前者がその支配を維持せんとして暴力的権力を以て後者を彈圧せんとするならば、必然そこにはいわゆる暴力革命が起るのであります。このことは好むと好まざるとにかかわらず歴史の教えるところであります。
人類歴史の進展の途上において旧秩序に対し新秩序を打ち立てんとする人民の意思の高まるところ、必ずそこには革命鬪争が起るのであります。前者がその支配を維持せんとして暴力的権力を以て後者を彈圧せんとするならば、必然そこにはいわゆる暴力革命が起るのであります。このことは好むと好まざるとにかかわらず歴史の教えるところであります。
この点の要旨を朗読いたしますと、「反植鬪争以来相次ぐ学生の鬪いは、反フアツシズムの闘いとしてその規模と性格が一変し、中国革命の歴史的五・四運動に比すべき重大な役割を果しつつ、学生運動は明らかに革命鬪争の重要な一環としてその自主的な役割を果すべき重大な時期である。」
これらの事件を通じて、その性格に対する私の見解を結論的に申上げますれば、本件の集団行動が以上申上げました通りの実質内容を持つておることから推しまして、本件事件の性格は、要するに民主資本主義政治に反対してこれを共産主義化せんとする暴力革命鬪争の色彩が極めて濃厚であると断ぜざるを得ないのであります。