1954-10-25 第19回国会 衆議院 運輸委員会 第47号
だからこれはまた別に扱いますが、今回の事件につきましても、これは明らかに青森向けの目的でさん橋から洞爺丸は離れた、乗客を下船せしめなかつた、坐礁して転覆してからの善後措置が十分でなかつた、台風に対する事故の防衛態勢が十分でなかつた、気象台の業務上の欠陥も相当ある、ここに函館海難審判理事所が出しておるものと私の意見とを照し合せてみますと、当然私は国鉄の責任であると断定せざるを得ない、あらゆる資料を中心
だからこれはまた別に扱いますが、今回の事件につきましても、これは明らかに青森向けの目的でさん橋から洞爺丸は離れた、乗客を下船せしめなかつた、坐礁して転覆してからの善後措置が十分でなかつた、台風に対する事故の防衛態勢が十分でなかつた、気象台の業務上の欠陥も相当ある、ここに函館海難審判理事所が出しておるものと私の意見とを照し合せてみますと、当然私は国鉄の責任であると断定せざるを得ない、あらゆる資料を中心
調査団の報告、団長の意見も私は非公式に聞いてみたのですが、洞爺丸が青森向けに出港する目的で、さん橋を離れたということになれば、それはうなづけます。風速三十五メートル、三十二メートルといつたような台風の場合にはいかりを入れて、スローのエンジンをかけ、風の方向に向けてかじをとり、台風の通過後に青森に向けて再び出港するということは、だれが見ても船員の常識であり、船長がそうすることは当然です。
国鉄のこの点についての意見、それからもう一つ、洞爺丸が青森向けに出港する目的でさん橋を離れたことは御確認を願つたのですが、このときには南風三十二メートルの台風が吹いておつたときなんです。二十五メートルじやないのです。三十二メートルの風が吹いておるときにも出たということは、過去においてもこの程度の台風の際にはいつも青森向けあるいは函館向けに出港しておつたということなんです。
従つて洞爺丸出港の目的は仮泊のためではなく、青森向けであることは明らかであります。 はたしてしからば、洞爺丸の船長が当日の気象状態をどの程度まで把握し、かつ判断したかという点であります。
次に東京より水戸、仙臺方面に通ずる常磐ルートにおきましては、荒川沖の断線と、東京より宇都宮、仙臺以北に通ずる東北ルートにおける栗橋の断線は、洪水によりまして、工事局員の懸命な努力にも拘わらず容易に復旧の見込が立ちませんので、應急の措置といたしまして、十六日以來、宇都宮、水戸、仙臺、札幌向けの裸電信線六本、又仙臺、青森向け裸電話線九本を臨時作成いたしますと共に、宇都宮、仙台、札幌向けの國内無電を強化活用