1975-02-18 第75回国会 衆議院 農林水産委員会 第5号
○澤邊政府委員 酪農におきます生乳の生産が最近停滞をしておるという点につきましては御指摘のとおりでございますが、これは飼養戸数におきまして零細経営が急速に脱落をしてきておる、それを埋め合わせるだけの規模拡大層の戸数の増加がないというようなことから生産が停滞をしておるわけでございますが、それをさらに掘り下げて、しからば、規模拡大層の増加が零細酪農家の脱落を十分カバーするだけなぜふえてこないかという点につきましては
○澤邊政府委員 酪農におきます生乳の生産が最近停滞をしておるという点につきましては御指摘のとおりでございますが、これは飼養戸数におきまして零細経営が急速に脱落をしてきておる、それを埋め合わせるだけの規模拡大層の戸数の増加がないというようなことから生産が停滞をしておるわけでございますが、それをさらに掘り下げて、しからば、規模拡大層の増加が零細酪農家の脱落を十分カバーするだけなぜふえてこないかという点につきましては
順調に酪農総戸数も総頭数も伸びておったのでございまするが、ちょうど昭和三十八年が境であった、これは、一、二頭くらいのいわゆる零細酪農家を中心といたしまして、酪農をやめて他産業に転向する者、あるいは農業をやっておりましても酪農部門というものを切り離す者、こういうような者が続出をしてまいるというような傾向になってまいったのでございます。
それからさらに、そういう農家戸数の減少にもかかわらず、飼養頭数なり生乳の生産量は増大をいたしておるのでございまするが、その増大は飼養農家の一戸当たり飼養頭数の増大、つまり規模拡大という形で行なわれておるのでございまして、この酪農経営の規模拡大という速度が農業の環境変化に伴う零細酪農家の脱落という問題を吸収し切れないということに一つの大きな理由があると思うのでございます。
しかも分散飼育の形をとった零細酪農家が非常に多いかと思います。ですから、しぼった牛乳の保全方法というものが非常に不安な状態に置かれているわけであります。そこで厚生省といたしまして、濾過とかあるいは冷却装置を施したところの集乳所をたくさんに作って、なるべく牛乳を農家にとどめ置かないような処置を講ずる、すなわち集乳所を中心とするところの乳質改善の実をあげてほしい。