2007-03-20 第166回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
それはもうおっしゃるとおりでして、日本は元々零細構造ですから、土地は狭く、そういうことで零細構造ですから、これを何とか規模拡大ということで、他産業に負けないような生産性を上げようということで努力をしてきたんですが、なかなか、おっしゃいましたように、親から代々もらったものである、そういう意味で、また、農耕民族の思いとしても土地は手放したくない、こういったことがあって、それこそ先祖伝来の土地であるからということが
それはもうおっしゃるとおりでして、日本は元々零細構造ですから、土地は狭く、そういうことで零細構造ですから、これを何とか規模拡大ということで、他産業に負けないような生産性を上げようということで努力をしてきたんですが、なかなか、おっしゃいましたように、親から代々もらったものである、そういう意味で、また、農耕民族の思いとしても土地は手放したくない、こういったことがあって、それこそ先祖伝来の土地であるからということが
零細構造という特性があります。その零細構造という特性を乗り越えて、これをしっかりと世界の中で競争できるようにしていくと、これもやっぱり必要なことでございまして、そして、日本農業というのは、物の良さにおいては正にもう熟練工と同じようにどこにも負けない技術を持っている、だれにも負けないやっぱりいい物を作れる、その物の良さを持っておる。
したがいまして、正に農政改革は待ったなし、特に、この零細規模といいますか、零細構造の状況を改革をしていくということはもう待ったなしの課題であると認識をいたしております。
そうしますというと、そういうことを無視していわゆる財政負担による支持ということになりますというと、そういった零細構造を日本の場合は温存してしまうのではないかという問題点が指摘できると思います。 それから、現在、日本では混住化社会ということでございますので、中山間地帯や農山村を含めて農家の方々以外に非農家の方々もたくさんおられます。
それから、零細構造をまた温存するというようなこ ともあろうと思います。そういう意味では、市場シグナルが生産者の方々に的確に反映される、やはりそういう意味での価格安定制度の中におきます市場原理の導入ということもある程度必要なことじゃないかというふうに思っております。
それから、それ以外にもまた、EU等と違いましてかなり規模が小そうございますけれども、EUのように構造政策がかなり進んだところと違って、段階で所得補償的なものを入れていくことによってかえって零細構造を温存するのではないか、そういった議論もあるわけでございますので、これはやはり国民の間でもっと広い、深い御議論をしていただくということが重要ではないかと思っております。
そういう意味で、かえって今の零細構造の状況を温存するのではないか、こういった強い、それなりに理のある御批判があるわけでございますから、そういう意味で、私どもとしてはこの議論をもっと掘り下げて、それぞれの段階での御議論をいただくということがまず先決なのではないかというふうに思っております。
第二に、木材の安定供給の確保に関する特別措置法の外材との競争力の問題でございますが、ただいまも申しましたように、我が国の林業の仕組みが大変小ロットで小さな製材業者との間の取引で、実際問題として都市の大量需要に対応できないといういわば零細構造の上に成っていることは議員御存じのとおりであります。
そういった日本農業の零細構造というようなものの一つの反映といたしまして、先ほど先生が御指摘になりましたような農家が稲作を続けておるというようなことは、一面的に一つは言えるのではないかなというふうに思うわけでございます。
しかし、ともあれ何とか、減反だあるいは米価引き下げだ等々で大分混乱に直面したのでありますが、それでも一つは、零細構造の中で大変農村の皆さんが丹精に努力をいたしまして、そして生産に励んできた。コスト引き下げに目いっぱい努力してきていますね。 もう一つは、政府の価格政策が、その間大分引き下げ、引き下げで瓦解に近い。例えば食管による米や麦、これも下げられた。
根本的な日本農業の改革、特に問題なのは、日本農業はきわめて零細構造であります。いわゆる二種兼業、そうした零細な農家の数が非常に多い。こういう零細な農家は農業で飯を食えと言っても食えっこない。好むと好まざるとを問わず、こうした小さい農家の皆さんは出かせぎをせざるを得ないわけでございます。
○栗林委員 それではさらに議論を進めたいと思いますが、零細構造への取り組みは非常にむずかしいことだ、これはもう申し上げるまでもないことでございます。非常にむずかしい、だがこれを避けては通れない。避けては出かせぎ問題は解決しない。日本農業の問題も私は解決しないと思う。だが中農以上の出かせぎをなくする施策は、私は十分可能性があろうと思っておるのであります。
まず零細構造、これに手をつけるなんということは、これは日本農業の根本に関する問題でしょう。しかしそれを避けて通るわけにいかない、こういう問題もある。 それから、現実的な可能な農業政策、それは中農以上の出かせぎ、これを何とか農業の中へ吸収することができる、これはその可能性があるのです。そういう可能性があるからこそ、就業改善事業をここに皆さんは実行しようとしておられるわけです。私もそれを支持します。
そこで、零細構造そのものも大きな原因。いま一つは、それでも中農以上の農家の皆さんはかつては出かせぎをしないで何とか専業農家並みの経営と生活をやってきたものです。中農以上の方々は三〇%しかおりませんけれどもね。この方々は、もしも農業政策のよろしきを得るならば昔に返ることができると私は思う。三十五年には三四%の専業農家があった。これは中農以上がそうであったわけです。それが一三%に転落しておる。