1967-11-22 第56回国会 衆議院 文教委員会文化財保護に関する小委員会 第1号
○剱木国務大臣 難波宮趾の問題につきましては、いろいろの建物がございまして内容は複雑でございますので、局長から説明いたさせます。
○剱木国務大臣 難波宮趾の問題につきましては、いろいろの建物がございまして内容は複雑でございますので、局長から説明いたさせます。
今日にしてこういう土地、史跡を保存する方法を講じなければ、すでに現在進行しつつある国土開発のために隠滅することは火を見るよりも明らかでございますので、難波宮趾のような運命にならないようにぜひ早急な手を打っていただくことを、われわれ歴史研究者として強くお願いする次第でございます。
難波宮趾につきましては、いま大阪市と大阪府とがいろいろ相談をいたしておりますが、これをどういうふうなことで残すか、文部省のほうに現在話し中であるというふうに聞いております。
十三年、難波宮趾の保存に一生懸命になったけれどもといって、非常に残念がっている人がここに文章を書いているのがありますけれども、しかし、最後に残った二つの問題について保存していくというのには文化財保護委員会はもっと強気にならなければいかぬですよ。どちらにいってもいいと言うが、この道路を通していったらどこかつぶさなければならない。
先般も問題になりました難波宮趾の問題だとか、あるいは奈良の平城宮趾の問題、こういう問題が残っておりまして、これらはともに重要な観光資源として開発されなければならない性質を持っておるのであります。ところが、これらの所有が、いま公園部長の話もあったように、これは国以外の所有になっておる、だからどうにも手がつけられない、こういう実情であると思います。