1948-07-05 第2回国会 参議院 労働委員会 第16号
会社が強いて無契約時代をつくり、戰いをいどむ態度に出てくるところに、今度の臨時雇重役の最初からの目的が那辺にあつたかを暴露しているのであります。会社が何といおうと、團体協約は條文的にも、実際的にも生きているものであります。
会社が強いて無契約時代をつくり、戰いをいどむ態度に出てくるところに、今度の臨時雇重役の最初からの目的が那辺にあつたかを暴露しているのであります。会社が何といおうと、團体協約は條文的にも、実際的にも生きているものであります。
併し曾てアダム・スミスが、個人金業ならば個人の利益と一致するから非常に能率が挙るが、お雇重役の経営するところの株式会社は到底能率が挙るまいということを断じたことを書物で見ました。この一点だけは確かにアダム・スミスの錯覚でございます。アダム・スミスの存命中は、殆んど株式会社は倒れました。そうして個人会社、合資会社が発達しました。