1960-03-30 第34回国会 参議院 本会議 第14号
最近の雇用関係の調査によりますと、毎月勤労統計において雇用傾向は伸びていると言っておりますが、内容はどうかといいますと、正常な雇用関係から離れて、臨時工、社外工として雇用関係を結んでいるのが非常に多く一なっております。雇用の伸びとの関係を言うと、七〇%、八〇%はこのような不安定な雇用状態に押し込められ、所得の面から言うと、基準法六条に違反して賃金の中間搾取が行なわれているのであります。
最近の雇用関係の調査によりますと、毎月勤労統計において雇用傾向は伸びていると言っておりますが、内容はどうかといいますと、正常な雇用関係から離れて、臨時工、社外工として雇用関係を結んでいるのが非常に多く一なっております。雇用の伸びとの関係を言うと、七〇%、八〇%はこのような不安定な雇用状態に押し込められ、所得の面から言うと、基準法六条に違反して賃金の中間搾取が行なわれているのであります。
鉄鋼とそれから造船というのは、今の雇用傾向の中で臨時雇、社外工として本工に対して二対八か七対三ぐらいの格好で、臨時工や社外工という格好で伸びていく、これは御承知の通りであります。そこに働いている伸びた分の人たちが非常に安い賃金で働いておる。基準法からも問題があるような労使関係にあることも事実だと私は思うのです。
繊維のように操短をして首を切るというところもありますけれども、傾向としては、不安定な状態に労使関係を置いておいて、いつでも自分のふところ工合で首を切るというような不安定な労使関係というものを、やはり安定した労使関係という方にもっていくのが、労働行政の筋だと思いますけれども、最近の造船や鉄鋼あたりの雇用傾向を見ますと、七割も八割もそういう不安定な傾向で、雇用が伸びたと言ったってそういうことになっておる