1951-05-18 第10回国会 参議院 外務委員会 第12号
で、そのために外国の侵入軍を招いて、それでその原因で以て日本全体が空爆を受ける、又は侵撃を受けるということになりますと、集団防衞ということの考えそれ自身が誤まりということになるのでありますが、仮に誤まりとしても、今日はそれ以外に方法がないのではないかと私は思います。併し具体的の問題については、更に今後の協定に待つよりほか仕方がありませんが、成るべくそういう危険は無論避けたいと思います。
で、そのために外国の侵入軍を招いて、それでその原因で以て日本全体が空爆を受ける、又は侵撃を受けるということになりますと、集団防衞ということの考えそれ自身が誤まりということになるのでありますが、仮に誤まりとしても、今日はそれ以外に方法がないのではないかと私は思います。併し具体的の問題については、更に今後の協定に待つよりほか仕方がありませんが、成るべくそういう危険は無論避けたいと思います。
その他ヨーロツパ、ことごとく共同防衞の線に沿うて、アイゼンハワーなどが行つて欧洲軍を作るというような状態で、今日は集団防衞のほか集団攻撃に対する方法がないのでありますから、日本がこれに倣つても日本の国民の自負心を、日本のみが共同防衞によつてみずから守ろうというわけではございませんから、日本の国民の自負心もこれを受け入れるであろうと私は想像いたすのであります。
それは再三論議になつたのでございますが、ダレス特使が日本側の希望によつて直接の侵略に対して集団防衞に参加し得るというお話があつて、総理はたしか本会議の席上におきまして、日本の国民の大部分は講和後におけるアメリカの駐兵を希望するんじやないかというような御見解があつたのでございます。講和後における安全保障の問題は、これは非常な関心事であります。
さて然らば如何にして集団防衞をするかというようなことになりますと、これは将来日本が独立したときにおける、その以後における客観情勢によつて考えるべきもので、今日想像してこういうふうにしたらということは、これは言うことも差控うべきでもありましようし、又言うこともできないのではないかと思います。
(一)現在の憲法通り「絶対中立を守り通すか」、(二)憲法第九條の一部を改正して、日本は非武装のまま、米国その他の大国に防衞條約の締結を懇請するか、(三)中立を放棄して国際連合、その他の集団防衞條約に参加するか。 以上いずれかこの三つを明らかにいたしまして、国民がどれを希望し、どれを支持するかということを投票させようというのであります。