2003-04-23 第156回国会 参議院 国会等の移転に関する特別委員会 第2号
首都機能移転とは、言わば強制的な東京からの人為的な集中発生源の離別であり、新首都を訪問するに際して障壁があることによって、官と民、あるいは国と地方との間、それぞれの間に一定の距離を置くことができて、これによって権力的な構造が緩和されると考える余地もあります。
首都機能移転とは、言わば強制的な東京からの人為的な集中発生源の離別であり、新首都を訪問するに際して障壁があることによって、官と民、あるいは国と地方との間、それぞれの間に一定の距離を置くことができて、これによって権力的な構造が緩和されると考える余地もあります。
と、そういうふうに書いてございまして、したがって、本来の東京一極集中対策とは集中発生源ごとにその外部不経済をその分だけ原因者に負担させるような仕組み、そういった仕組みを個別に構築していくことであると。いわゆる「その発生の理由を取り除かないまま、ただ発生源をよその地域に持って行くことは適切な政策ではありえない。」
首都機能移転は、いわば強制的な東京からの人為的集中発生源の離別でありまして、新首都訪問に障壁を築くことによって権力的な構造が緩和されると考える余地もあります。仮に、濃密なコミュニケーションを前提とした従来の関係に変化がないままに首都機能移転が行われるのであれば、民間や自治体にとっての訪問のコストは耐えがたいものとなりかねません。
ただ、これも、繰り返し申し上げておりますとおり、やはりそのそれぞれ、例えば三カ所なら三カ所に分かれた首都機能がそれぞれ莫大な人を呼び寄せる力を持ったままですと、これは元も子もないということになりますので、よりスリムになって、どこにいても、ある意味ではそれ自体完結していて、余り集中発生源にはならない、特段のフェース・ツー・フェースのコミュニケーションを絶対的に要求するような機能でないというような国政上