2015-06-19 第189回国会 衆議院 経済産業委員会 第24号
開発経済の中で、雁行形態といって、カリが飛んでいくときに三角の形で飛ぶんです。一番前は一番風を切るから疲れるんですよ、強いのが行くんだけれども。そうすると、後ろに来たのがまたかわってかわってといくんですけれども、一番先に行こうと思ったら、やはり志が強く、また体力も強いようなことじゃないとだめなわけですよ。それを我が国が求めるのか、やれるのかということがやはり大切だと思う。
開発経済の中で、雁行形態といって、カリが飛んでいくときに三角の形で飛ぶんです。一番前は一番風を切るから疲れるんですよ、強いのが行くんだけれども。そうすると、後ろに来たのがまたかわってかわってといくんですけれども、一番先に行こうと思ったら、やはり志が強く、また体力も強いようなことじゃないとだめなわけですよ。それを我が国が求めるのか、やれるのかということがやはり大切だと思う。
したがって、雁行形態のトップにいる日本というところから、実際のGDPなどではまだまだアジアのトップにいるわけではありますけれども、相対的な影響力の変化ということをきちっと見据えながら、どういう対応と戦略を展開していくかを考えないと、脅威に対して有効な反応ができないのではないかと思います。 それを痛感させられたのがEUによる対中武器禁輸措置解除の議論でございます。
ここで提示したモデルは正に従来言われる雁行形態そのものなんですよね。その前提条件は、いわゆる垂直分業、先進国はハイテク製品に特化し、途上国はローテク製品に特化するという形になっています。ただ、ヨーロッパの国々を見ると、ヨーロッパでは全く雁行形態という言葉は聞いたこともありません。なぜならば、国と国の発展段階は非常に近いということもあって、基本貿易は垂直型ではなく水平型になっています。
二番目は、国内版の雁行形態といって、雁行形態は本来、日本の古い産業を東南アジアの国々に持っていき、中国に持っていくというのが雁行形態なんですが、国内版という意味は、上海でやっていけなくなった産業は、できるだけベトナムとかインドネシアには持っていかないで中国の内陸部に持っていくべきではないかと。この産業の分散によって、しかも比較優位に沿った形の分散なんですが、工業化が全国規模に広がっていくと。
それから、この地域ですけれども、今後は非常に構造的な変化が進行していきまして、一つは高齢化が雁行形態型に進む。日本は一番最初に高齢化していますが、これを追って韓国、中国の順に非常に速いピッチで高齢化していきますし、環境ですとか、それに伴って中国の成長、非常に速いまま続くとすると、環境とかエネルギーとかというのはかなり問題が出てくる可能性もあります。
中長期的には、アジアにおけるいわゆる雁行形態、日本の直接投資がアジアNIESに行って、それがアジアNIESの発展のきっかけになったと。その後は、NIESの国々はASEANと中国に投資するようになるのと同じような形で、今度は東部にある中国の企業、外資系も含めて、例えば上海の労賃が高くなったら、次の選択はASEANに行くのか、内陸部に行くのか、こういうことに変わるんですね。
中国の産業は、明日でも日本を抜くということは、従来のいわゆる雁行形態とは別のものでして、雁行形態というのは正に一歩一歩前進して、日本は古い産業を切り捨てながら、もう一方では新しい産業を育てると。古い産業は新興工業国、次から来る国にとってはまた新しい産業として生まれ変わってくるというプロセスは戦後アジア全体でやってきて、地域全体の活力を維持するには非常に役に立ったと。
東アジアの経済発展は非常に目覚ましいものがありまして、八〇年代、アジア太平洋の時代とか言われていたころは、アメリカが先頭を走り、日本がその後、そして東アジアでは、日本が先頭で、NICSとかNIESとか言われました新興工業国、その後にASEAN、そして最後は中国とかベトナムがついていく、そういう雁行形態というモデルがあったわけですけれども、この間、台湾の経済人が来て、もう雁行モデルは時代おくれだ、もうほとんど
実は新しい産業育成、今までは東アジア、日本中心と東アジアの経済発展というのはいわゆる雁行形態ということで、日本が先頭に進んで、その次はNIES、ASEAN、それから中国と、こういう段階で来たわけですね。こういうような、これは一人当たりの所得水準でそういう序列をよく東南アジアの諸国はザ・バリュー・アデッド・エコノミック・ラダーと、こういう言い方をするんですね。
これによって、今まで、先ほどありましたように、いわゆる雁行形態というのは日本を頂点として東アジア全域で形成していったわけですけれども、中国がその三つの産業集積を作ることによって、国内でその雁行形態を、だから、つまり労働集約的なのは奥地へそういうことができるようなことを作ったというふうに、中国の専門家に聞きましたらば正にそうだということですね。
しばしば言われておりますように、そして橋本総理が今国会の委員会の中でも言及されたことがありますが、アジア地域の各国の発展は雁行形態をとっているということが言われております。
私は、冒頭の発言の中で、アジアにおけるいわゆる雁行形態という発展形式はだんだん薄れていくだろうというふうに申し上げました。
このアジア太平洋の経済、発展途上国全体の国際分業の話でありますが、かつてから雁行形態論という言葉がありました。 フライングギースの仮説というのがございました。経済の発展段階の高いアメリカ、日本と順番に発展段階をずらしながら、しかし全体は調和がとれて経済発展していくと。
私自身としては、よく言われている雁行的な分業ですね、ガンがちょうど順序よく少しずれて飛んでいくように、急速に技術革新が起こり、また移転が起こる状況では、そういう雁行形態の分業を国際的にうまく配置をしていくことが一つのかぎになるのだろうというふうに考えておりまして、そのためには、ある程度産業政策も、国内的な産業政策だけじゃなくて、国際的な枠組みで産業政策を考えるといった視点も大変大事じゃないかと思っておりまして
成長の良循環が始まっておりまして、ちょうどカリが飛んでいく雁行形態風に、国々も産業構造も次々に追いかけっこしながら競争しながら、それぞれが双方に影響をし合ってどんどんいい方向へ向かっているということでございます。
アメリカはアメリカ大陸でやはりアメリカ経済を中心にしたいろいろな地域化が進むでありましょうし、ヨーロッパは西ヨーロッパを中心にしてさらにそれが周辺のものに波及していくというような、そういう大きな流れは私は変わらないと思うんですが、それがいわば歴史を前進させる意味がもしあるとすると、私の議論に引きつけて言えば、例えばアジア・太平洋で今起こっているように、経済学者がよく使う言葉で言うと雁行形態というように
こういう現象が日本、アジアの新興工業国、それからASEANの順に引き続いて起こっていったわけでございまして、これはガンが群れをなして飛んでいくのになぞらえまして雁行形態的発展と申します。この現象がアジア・太平洋では顕著に見られたわけでございます。
実は、ちょうどこの地域で成り立ちましたのは、先ほど私が雁行形態的発展というふうに申しましたように、日本からアジアの新興工業国に産業が移転しまして、それからさらにASEANと、こうつながり合っている。リーダーがあるし、それに追随していくフォロアーがあるという関係でございます。 ところが、そういう関係がどうもサブサハラや南アジアの地域には見つけることができない。
さらに「今やアジアの諸国は軽工業化によつて、日本が過去にたどつて来た道を歩き初めた」と述べ、続けて「欧米、日本、アジアの雁行形態において、わが国は次第に中央から後の位置にずり下つている」と、重ねて日本産業の危機がきわめて深刻であることを警告しておるのであります。産業を近代化するためには、機械設備の改善を等閑視するわけには参りません。