1948-09-20 第2回国会 衆議院 不当財産取引調査特別委員会 第58号
しかしながら今はここで述ぶべきではないのでありますが、最もこの中で私が考えなければならぬことは、「昨年九月にも板橋の銀線事件として有名な練馬区土支田町東洋工機の摘発に当時隠退藏物資委員会の委員として乗込み調査に活躍したが、時價一億円といわれた銀線がいよいよ隠退藏として摘発されたトタンに中野氏名義の要求書がその会社に舞込み関係者を憤然とさせたことも判明した」と出ております。
しかしながら今はここで述ぶべきではないのでありますが、最もこの中で私が考えなければならぬことは、「昨年九月にも板橋の銀線事件として有名な練馬区土支田町東洋工機の摘発に当時隠退藏物資委員会の委員として乗込み調査に活躍したが、時價一億円といわれた銀線がいよいよ隠退藏として摘発されたトタンに中野氏名義の要求書がその会社に舞込み関係者を憤然とさせたことも判明した」と出ております。
從つてこの三十七億と申しますものは、全体の何%というようなことではじき出したのではないのでありまして、從來の実績を参照いたしまして、さらに経済査察廳関係の体制の充実というような点をにらみ合わせ、あるいは隠退藏物資委員会に対するいろいろな情報、そういうようなものを基礎にいたしましてはじき出された数字であるわけであります。
次は警察官吏並びに地方官吏の協力を求める、こういうことでありますが、私昨年の國会に設けられました隠退藏物資委員会、さらに不当財産取引調査委員会の委員になつておりますが、この場合において総理大臣並びに他の大臣が十分に協力させるということを國会において言明するのであるが、さて地方へ行つていよいよ隠退藏物資の調査などをわれわれがやる場合においては、なかなか警察官や地方官が協力いたさないのであります。
適当な單位を設けて何を何トン、どこへ活用した、そういう数字が、かつての隠退藏物資委員会でいろいろ騒がれた、ああいうものに対する一つの参考的な数字にもなりますので、資料をぜひ提出していただきたいと思います。
実はこの問題は隠退藏物資委員会で非常に深く調べておるし、大激論をしておるのでありまして、あれが違法であることはみな承知しておるのであります。それのときには水谷商工大臣も安本の責任者もみな喚びまして、あれが違法であることに対しては異論のないことでありまして、その点は速記録を見れば大体明らかであると思うのであります。
從つてその場合における世耕証人の言によりますれば、当時の関係閣僚の了承を得ておるという話でありますが、これは本問題に関して最も重点であると思いますので、昨年も隠退藏物資委員会においては一部これを明らかにした点もあるのでありますけれども、本委員会が生れましてからは拘束力もあるわけでありますし、信用力も一層加味されてまいりますので、あらためて当時の安本長官、大藏、農林、商工という関係各大臣を併せて召喚されるようお
○梶川委員 それではあらためて召喚することは差控えますが、皆さんが事態がそれによつて明白であるという、すなわち隠退藏物資委員会からの事態を申し受けるということをここで確認していただきますならば、今度の報告の中にこの事態をはつきりと織りこんでいただきたいということをお願いいたして、私の証人喚問の件は終ります。
○田中(角)委員 ただいま田中健吉委員から、辻嘉六氏にまつわるところの残余六百五十万円の事件を至急調査されるようにとの提案がございましたが、この事件は御承知の通り隠退藏物資委員会当時からの事件でございまして、未だ結末がついておらないのであります。これは不当財産取引委員会が非常に成績が惡いという風評をこうむるのは、委員会の本質からいたしましてやむを得ないものである。
ごもつともな御考慮でありますが、今度は前の隠退藏物資委員会とは違いまして、事務局ができまして、今御紹介した長谷川君に事務局長を担任してもらつて、その他弁護士、計理士、新聞記者など、そうした経驗をもつた人々によつて調査員というものができて、これらの人によつて事務局が構成されるわけなんです。
たとえば先の隠退藏物資委員会でもちよつと問題になりましたが、前回の國会には本安の査察官の臨檢監査の法律を流してしまつた、流した結果というものは、現在においても安定本部の査察官は司法警察官の臨檢監査の権限はないわけであります。それで今この委員会が決議をしたからと言われましたが、その決議だけで臨檢監査ができるとか、あるいは帳簿の檢閲ができるとか言われる根拠がわからない。
前の隠退藏物資委員会とは比較にならない権限があるわけです。
その後話しますと、いよいよ摘発に行くことになつたので、その費用その他に資金が要るから十五万円出せといつて、右隠退藏物資に関して衆議院隠退藏物資委員会において摘発することを証明するという内閣総理大臣祕書官の官邸をおした証明書を出して十五万円を要求された。
舞台はすべて衆議院とか首相官邸というふうなことになつておりまするし、殊にこの書類の証明書というものには、「隠退藏物資に関しては衆議院隠退藏物資委員会に於て摘発処理する事」などというふうに、衆議院関係の文字もはつきり明記してあるのであります。
なぜならば以前の隠退藏物資委員会においても、ただ單に物の実在を調査し、しかもこれに対して政治的な解決を與えるといただけであつた関係上、非常に運営上支障を來した。また摘発権能もなく、しかも実質的には摘発のようなかつこうになつてしまつたのであります。