1977-10-08 第82回国会 参議院 本会議 第4号
ことに、問題が歴史の進歩や政治の変化並びに階級的利害などにつながる場合には、それが裁判官の持つ世界観や歴史観によって左右されざるを得ないことも、何人も承認するところと存じます。 ところが、ここ数年来の最高裁長官や同判事の任命を見ますと、それが著しく体制擁護執心派ないし支配層擁護派とも言うべき保守的な人々に偏っていることを指摘せざるを得ないのであります。
ことに、問題が歴史の進歩や政治の変化並びに階級的利害などにつながる場合には、それが裁判官の持つ世界観や歴史観によって左右されざるを得ないことも、何人も承認するところと存じます。 ところが、ここ数年来の最高裁長官や同判事の任命を見ますと、それが著しく体制擁護執心派ないし支配層擁護派とも言うべき保守的な人々に偏っていることを指摘せざるを得ないのであります。
それから私はこの問題については、そんなにいわゆる階級的利害とかいうものがある問題ではないと思います。しかしこれはおかしいですよ。少なくとも税理士法の一部を改正する法律の一部改正という条項や、まだ国会で成立しておらない問題については、これは幾ら煩が多いとしても除外をして提出をするというのがものの順序ですよ。その点では間違っているのではないですか。それはお認めなさいよ。
この国際的、階級的労働軍動の歴史的成果が、不十分ながらも労働者の基本権の保障として新憲法と労働関係諸法規の上に記録されているのでありまして、労働法の背後に存す指導的理念は労使の階級的利害対立を一応承認し、前提としているということであります。さればこそ労働法規は、労働者をその生活の基礎から把捉し、その基本権を使用者から守り、労働者組織の自主性を保障しようとしているのであります。
しかしながら、昨年行われましたようなあの争議は、戦後その自由と権利を保障された労働組合が、敗戦によつて底の浅くなつたわが国の経済を無視して、いたずらに階級的利害のみにとらわれ、はなはだしく政治闘争的となり、産業経済の復興と国民生活の安定はもちろんのこと、遂には治安の確保さえ危殆に瀕せしめましたあの無謀なる争議行為に対しましては、断固その反省と自粛を求めざるを得ないのであります。
特に今日の日本の國情においては、階級的利害のみを主張するということよりも、階級的利害を主張すると同時に、國民的立場から見たところの權利義務を體得していくのが健全な勞働組合主義ではないか、こういうぐあいにも考えておるのでございます。この基本的なる理念をお互いに理解し合うところに、初めてそこに勞働戰線統一ができるのではないか、こういうぐあいに考えおてります。
經營者及び勞働者の利益を代表する委員は、それぞれの階級的利害を代表するものであつて、中立というすなわち第三者側を代表する委員は、いわゆる國民的立場に立つて、そうして經營者に偏らず、勞働者に偏らない立場をとり、またそういう意見をもつておる人から選考して委員を任命するというのであります。
いわゆる階級的利害というもので對立する機會が非常に少くなる。こういうぐあいに考えておる次第であります。
即ち勞働者の權利は政府においてあくまでも守るが、同時に勞働者において社會人としての義務を果すために、是非共勞働者がこの敗戰後の日本の經濟復興に協力することを勞働者に懇請するがためには、いわゆる勞働教育の重要性を考えまして、そうして勞働者がいわゆる正しきを踐んで誤らない、そうしてその目的は單に階級的利害の達成のみでなくして、いわゆる國民的利害というものを背景として、自分らこそこの日本産業の復興のいわゆる
こういうことを考えますと、いわゆる労働者の階級的利害というものは、あくまでも國民的利害の上に築かれなくてはならないということは、あまりにも当然であります。けれども、國民的利害というこの立派な言葉の中に、多分に資本家の利害というものが露骨に露呈されておることを、われわれはたびたび見せつけられてまいつたのであります。
過日の三浦さんの御質問に對してお答えしたように、勞働者はその自分たちの立つておるところの階級的利害のみを主張するためでなくして、少なくとも今日の敗戦日本の現段階においては、やはり國民的利害ということも考慮する必要がある、この意味において、この勞働者に對する啓蒙教育ということがきわめて大切であるのでございまするが、これは飽くまでも勞働者の自主的の自治性を尊重して、政府そのものがこういかなければならない
そこで勞働者は階級的利害にのみ立つべきであるか、あるいは國民的利害に立つべきであるかということが、御質問の要點だと思うのでありますが、私はそれによつて勞働團體のいわゆる右とか左とかいう性格がはつきりそこに現われてくると思うのですが、敗戰後の今日の日本においては、やはりこれは階級的利害のみを固執する勞働組合運動では、その國がそれとの關係をなくしても困るし、あるいは結局その人たちも困る。