1996-06-05 第136回国会 参議院 海洋法条約等に関する特別委員会 第4号
そのことを通じまして、国際的に有識者の間で水産資源の有限性、世界じゅうのおよそ目ぼしい商業的価値のある漁業資源があらかた満限状態まで利用されておる、あるいはかなりの資源が乱獲状態に陥っている、そういう認識が急速に広まってまいりました。
そのことを通じまして、国際的に有識者の間で水産資源の有限性、世界じゅうのおよそ目ぼしい商業的価値のある漁業資源があらかた満限状態まで利用されておる、あるいはかなりの資源が乱獲状態に陥っている、そういう認識が急速に広まってまいりました。
○参考人(佐野宏哉君) 先ほど来申し上げましたように、私は現在の漁業資源の利用状況がほぼ満限状態に近づいておって、そういう意味でとりたい放題とる漁業というのはもはや存立を許されなくなっておるということは、これは国連海洋法条約があろうがなかろうが、そういう事態であろうというふうに思います。むしろ、国連海洋法条約のようなものがなければ事態はもっとひどくなっているかもしれません。
ただ、先ほど申し上げました漁業資源の利用状態がほぼ満限状態に近づきつつあるのではないかという認識は、そのことから当然のこととして漁業の将来に悲観論が出てくるというものではないというふうに考えます。
まず第一に、資源の利用水準が満限状態になりますと生産能力の向上とか増強という一般産業では最も重要かつ有効な政策が逆に裏目に出るということてあります。漁民のために推進した漁船とかエンジンとかそういったものの強化策、あるいは装備の近代化策といったものが逆に経営を苦しめてしまうという矛盾した事態が起こるのであります。 ところで、もう一つの側面がございます。
○上田説明員 マグロにつきましては、資源はほぼ満限状態に利用されているのではないか、漁獲量の増大はマグロにつきましては余り期待できないのではないかと考えます。ただし、カツオについては、まだ未利用の分が相当ございますので、今後の資源活用の余地は十分あると考えております。
○森(整)政府委員 御指摘のように、マグロの資源の問題につきましては現在ほぼ満限状態にまで開発をされておりまして、クロマグロ、ミナミマグロにつきましては、資源的に、いろいろある程度の保護、規制を図っていくということで、国際的にもいろいろ時期的に調整をするということが行われているわけでございますが、したがいまして、全般的な考え方から申しますと、これ以上漁獲を非常に激しくするということがない限りは、資源的
マグロは、満限状態でございまして、今後開発の可能性はきわめて少ないということでございます。 次に、サケ・マスでございますが、サケにつきましては、ベニザケ、シロザケをはじめ五種類ぐらいの魚種がございますが、各魚種とも資源は低い水準にございます。特にアメリカ系のブリストル湾のベニザケは近年極端に悪いという状況になっております。
世界的にそういう傾向はございまして、マグロはもう満限状態で、今後開発の可能性はきわめて少ない。しかし、カツオはまだ未利用資源があるんだということで、開発可能資源量として約百五十万トン程度のものがあるだろうということになっております。
○川上説明員 ブリビロフにつきましてすでに満限状態にあるということは、アメリカ自体の調査で明確になっておるわけです。それは増加率の関係とか年令組成とか、いろいろな点からすでに明らかになっておりまして、アメリカ自体としても、いわゆる最大の持続的生産性を維持する上には、もう少しよけいとる必要があるということを認めており、それは四カ国とも一致しているわけでございます。
(拍手) 今回の日米加三国間の漁業條約の内容とその特質は、まず一つには、締約各国は、平等の主権国家として、あくまでも公海自由の根本原則を確認いたしておることであり、そして二つには、しかしながら、常時漁族資源の満限状態を維持するために、特定魚類の保存措置、漁獲の自発的抑止及び広汎なる科学的研究等を規定いたしておることでございます。
本條約及び議定書の内容とその特質は、あくまでも公海自由の根本原則を確認しつつ、しかも常時資源の満限状態を維持するために、特定魚種の保存措置、漁獲の自発的抑止及び広汎な科学的研究を規定いたしておることであります。
これは水産学者などが抽象的には言うことができるのでありましようけれども、日本の国で、本條約で述べているさけ、ます、にしんあるいはハリバツトなどについて、資源満限状態についてかつて調査したりあるいは計算したりした資料があるかどうかを伺いいたいと思います。