2007-03-23 第166回国会 衆議院 外務委員会 第4号
キッシンジャー氏といえば、もう申し上げるまでもなく、かつて「核兵器と外交政策」という論文を書いて、本を出して有名でありますが、五〇年代にも、限定核戦争論を理論化するということで、核政策を進めてきたような政治家であります。こうしたアメリカの核世界戦略を立案、推進してきたような人々による提言だけに、私のような立場でも非常に感慨深く、重いものだと注目いたしました。
キッシンジャー氏といえば、もう申し上げるまでもなく、かつて「核兵器と外交政策」という論文を書いて、本を出して有名でありますが、五〇年代にも、限定核戦争論を理論化するということで、核政策を進めてきたような政治家であります。こうしたアメリカの核世界戦略を立案、推進してきたような人々による提言だけに、私のような立場でも非常に感慨深く、重いものだと注目いたしました。
例えば西ドイツのボンなど、人口二十五万とかいう話ですが、そこに五十万の人が集まって、いわゆる限定核戦争ということでヨーロッパが戦争になっては困るというような動きが高まる、そうした世論の反映というのが大きくやっぱり国際政治にも響いているのではないかというような点で、先生方の御奮闘に敬意を表するとともに、私どももまた世論づくりという点でぜひ平和の方に発展させてまいりたいというふうに存ずる次第でございます
核兵器をめぐる世界の大勢がどう動いているのか御質問したいと思いますけれども、中曽根政権の前半は、レーガン大統領の限定核戦争論や米ソの核軍拡競争、これが非常に激化していることが特徴的でございました。しかし、今日は相当変わってきているわけです。核兵器廃絶そして核兵器の大幅削減へ向けて世界の流れが大きく変化しつつある。
今、限定核戦争がアジアで起こり得るか。起こり得るか得ないかというのはこれは断定的に申し上げることは大変困難であります。ただ、どういう条件のもとで限定核戦争を考えているかという考え方は、アメリカ側からはかなり明確に出されてきていると思うのですね。
一つは、きょうの先生のお話に加えて座談会の記録を読ませていただいたのですが、この中で先生が御指摘になっていらっしゃる日本やその周辺での限定核戦争の可能性、危険性、こういったものなんですが、先生は、限定核戦争の体勢づくりが進められている、これを今の時点に引き直しますと、まさにそうなのかとお思いだと思うんですけれども、私も、自衛隊だけでなく米軍の増強ということが非常に顕著な傾向だと思います。
それから欧州におきましても、過去数年間限定核戦争の不安におびえまして、その中で出てきたことは、やはり核依存をいかにして減らすかであります。これはNATOの方でもはっきりと言っていることであります。核兵器にこんなに依存しなくても、ほかに何かもっと、依存しない方が安全が高まるのじゃないかという考え方がほとんど支配的になっているわけです。
例えば、もう少しそこを補足して説明いたしますと、しばしば限定核戦争論ということが言われます。この限定核戦争論という考え方は何も八〇年代になってからあらわれたのではなくて、六〇年代、例えばダレスの「核兵器と外交政策」という書物の中で既にあらわれておりますし、五〇年代からこの限定核戦争論という考え方はある。
これは限定核戦争じゃないのですよ。ICBM、SLBM、B52爆撃機、これが全部動き出す。これに通信をする世界的なセンターの一つがまさに嘉手納にある。嘉手納は、今言ったように、アンダーソン基地にあるB52、給油しなければB52が爆撃機としての能力を発揮できないというKC10、これは常時はいません。KC135は常時おります。これは直結する。さらにRC135、スパイ機がまだおる。私はKC10を見た。
したがって、限定核戦争構想というのは、アメリカは一定の条件のもとではシベリアを攻撃あるいは日本海を中心として戦争があり得るということを考えているということは否定できないのではないかと思います。 それから、ミリタリーバランスの問題では、これは常に議論があって、一体何が本当なのか必ずしも正確につかめないという状況があるわけです。
○岡崎委員 限定核戦争でも、全面的な核戦争に発展する可能性は大いにあるわけです。そうしますと、今外相言われたように、人類が生き残れない可能性が十分ある、こういうこともはっきりしてきたわけですね。 それでは核兵器廃絶というのは、そういう立場に立ちますならば、人類の死活にかかわるまさに世界政治の中心課題だということになるわけでございますけれども、外相、そのように御認識でしょうか。
これが今日のアメリカの限定核戦争の実態である。この一つとして担っている日本全土は、西太平洋、インド洋を担当する最前線の核攻撃指令基地にさせられている。世界的にはそういう位置づけになっている。 第三点、こういうことを言うと、中曽根総理はきっとこう答えるだろう。いやそれは核抑止力でございまして、核の傘によって守るのでございますから、きっとこう答える。
○佐藤昭夫君 そこで、今回の実弾演習が実施されるに当たりまして、県下の平和諸団体を初め、多くの沖縄県民は、これはアメリカの限定核戦争を想定をしたものであり、沖縄の核基地化を図るものだとして演習の中止を強く要求をしておりました。
すなわち、MIRV化、命中率の向上などによって核戦争に勝つ戦略が登場した結果、限定核戦争はかなりの可能性があり、全面核戦争もゼロとは断言できないとの発言がありました。これに対して、核戦力の存在が核攻撃を抑止するというのが核戦略の基本であり、たとえ限定核戦争でも最後には全面核戦争になるがゆえに限定核戦争自体も抑止されているとの考え方が述べられました。
いわゆる限定核戦争の問題が出てきておるわけであります。そうかと思えば、一方、通常兵器によるイラン、イラクのようなああいう地域紛争も行われておるわけでありまして、核戦争からいわゆる地域的なこうした紛争に至るまで大変な事態にあると思いますが、全体の情勢を外務大臣はどのように把握をしていらっしゃるか、まずひとつ伺いたいと思います。
アメリカの核使用によって核戦争に巻き込まれるかもしらぬ、しかも限定核戦争というのはソ連にしてもアメリカにしても、自分たちのメーンランド、本国に対する核攻撃というのをいかに抑止するかということで今、東西の核戦略は成り立とうとしている。その中間にある日本や朝鮮半島や、そういうところが被害を受けるんだよ、大臣。これを解明していただかないと困る。
今、いわゆる限定核戦争構想、これを中曽根政府は認めておる。六月からは第七艦隊にトマホーク、これも配備する。まさに不沈空母化、日本列島は核戦場になるような方向、これが現在の情勢である。これは三沢でも同じであり、沖縄でも同じである。そういった背景のもとで戦略爆撃機、B52がアンダーソン基地を出発する。これは給油支援態勢なしにはこの目的は達することができない。
○和田静夫君 私は、このアメリカの核抑止戦略というのは限定核戦争、そういうシナリオを織り込んだものだろうと考えるのですが、中曽根総理が想定するように私が冒頭申し上げた牧歌的な抑止力理論ではないと考えられるのですよ。日本政府としてはこういう点どうでしょうね。限定抑止ないし段階的抑止の考え方はとらない、日本政府としては。それはいいですかな。
○和田静夫君 要するにアメリカの核戦略論には、限定抑止、すなわち限定核戦争に踏み切って、それによって全面核戦争への進展を抑止する、そういう考え方が綿々として流れているわけでしょう。ハーマン・カーンが四十四段階に分かれるエスカレーション・ラダーを考案したわけですね、それもやっぱりそういうような限定核戦争への踏み込みなんだろうと私は考えるんですがね。
柔軟反応戦略というのは、要するにだんだんとエスカレーションしていくという、いろんな形でエスカレーションできる、これは先生おっしゃるとおりあるところでとめれば限定核戦争になるわけでございますけれども、必ずしもそういうことではございませんで、理論的には一番最後の段階までいくという可能性を置いて一番初めから侵略を抑止する、そういう趣旨のある柔軟反応戦略です。
それで、まず全般的なことから聞きますけれども、核の抑止力によって核戦争が防止されているというふうに御答弁なすっていますけれども、本当に核の抑止力さえあるならば核戦争は、現在その可能性としてあるのは米ソの全面核戦争やあるいは限定核戦争だと思いますけれども、それがないと信じられているのか、あるいは科学者の国際雑誌にも世界運命の日の時計が四分から一分進んで三分になったというふうにその表紙に載っていますけれども
政府予算案は、日本をアメリカの限定核戦争構想にますます深く組み込んでいく極めて危険な道であります。我が党の予算組み替え案の柱となっている軍事費一兆二千億円削減こそは、日本の平和と安全、国民生活を守る上で最大不可欠の課題であることを改めて強調するものであります。
今日、中曽根内閣の日米軍事同盟強化、シーレーン防衛など対米軍事的公約実行の軍拡路線が、国民と我が国の安全に寄与しないばかりか、米レーガン政権の限定核戦争構想のもと、我が国を核戦争の戦場とする危険を大きくするものであることは冷厳たる事実であります。今こそ国民の平和と安全を守るために、このような軍拡路線を実質的に中止させるにふさわしい軍事費の大幅削減が必要であります。
特に、我が国の国際的責任として重視すべきことは、日本がこのレーガン戦略のもとで、限定核戦争準備の不沈空母化されつつある事態であります。本年六月、アメリカ第七艦隊に核巡航ミサイル・トマホークを実戦配備する計画が公表されています。戦艦ニュージャージーもトマホークを積載して、日本寄港が予想されています。 第一の質問は、総理が述べた非核三原則が完全に空文化される問題であります。
われわれは、この日本の民族が米ソ戦争に巻き添えを食って、そして限定核戦争の犠牲になるというようなことは絶対に許されないことだという立場で質問しているのです。あなたも、また防衛庁長官の答弁も、アメリカには絶対に情報が行ってないんだということを前提にしているわけで、それは私は納得できない。しかし、またちょっと時間の関係がありますから先に進みます。
だから全面戦争と全面平和の間に最大限の段階を開発する必要があるというので、有名な限定核戦争論を五〇年代の末ですけれども理論化したんですが、そういういわば確かに抑止だ、使えば相互破壊ということで抑止状態というのが事実としてはいろいろ危機がありながら続いてきたわけですね。