1963-02-06 第43回国会 衆議院 社会労働委員会 第5号
日本より多い降下煤塵量を持っておる国がありますか。
日本より多い降下煤塵量を持っておる国がありますか。
近年におけるわが国の主要都市の大気の汚染の状況はまことに著しいものがあり、各都市で個別的に行なった汚染状況の測定結果を見ましても、最近では、一平方キロメートル当たり月間降下煤塵量は、八幡市で二十七トン、東京及び川崎市で二十三トン、大阪市で二十一トン、宇部市で十八トン、尼崎市で十七トン、横浜市及び神戸市で十四トンという非常に高い数値を示しております。
私はただいま議題となっておりますばい煙規制法案についていろいろお伺いいたしたいと存じますが、まず第一にわが国の工業地帯における大気汚染度は、その降下煤塵量を調べてみても、すでに欧米先進工業国を上回る状態になっており、東京都が去る二十四年に公害防止条例を制定したのを初め、大阪府、神奈川県等各地で条例の制定が行なわれるなど、早くから大気汚染は産業公害の重要問題として注目されていたものでありまして、その点