1948-06-29 第2回国会 参議院 文化委員会 第9号
いろいろそういう附隨的表彰というものも考慮いたしておるわけであります。尚死亡した者に今まで表彰をしておつたのでありまするが、これからは一つ原則として生前に表彰をする。亡くなつてから急いで上げるというようなことは成るたけしないという方針でありまするが、併し数多くの中にはどうしても思い残しがあるというようなことがあり得まするから、そういう場合には止むを得ず生前の日附に遡つて差上げる。
いろいろそういう附隨的表彰というものも考慮いたしておるわけであります。尚死亡した者に今まで表彰をしておつたのでありまするが、これからは一つ原則として生前に表彰をする。亡くなつてから急いで上げるというようなことは成るたけしないという方針でありまするが、併し数多くの中にはどうしても思い残しがあるというようなことがあり得まするから、そういう場合には止むを得ず生前の日附に遡つて差上げる。
それに商業利益とか、あるいはサービスというようなものが附隨的にあるけけでありますが、日本の現状は、かりに政府の推定するような約九千億に近いものが國民所得であるとするならば、實際その中の商業利潤と申しますか、やみ的なサービスと申しますか、そういう不健全な面が非常に多い。しかもこれを税との關連において考えた場合には、把握ができないところの國民所得である。
しかしながらこの檢擧、あるいは調査をすることによつて、附隨的にはこういつた品物が、とにかく先に申しますように、防犯的に考えまして、適正に速やかに處理されその後の保管、監督が適正に行われることは、きわめて望ましいことでありますからして、副次的にはそういうことも目的といたしておつたのであります。
公共の福祉を尊重しつつやるということが正しいのだという一つの附隨的な性格をここに規定しておるのだ。こう見るのが、私は新たな民主主義國家觀に立つたところの權利思想でなければならぬと考えるのであります。