1968-04-25 第58回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第13号
○三木(喜)委員 いま天下注目の阿賀野川中毒事件が、政府の責任において結論が出されようとしております。
○三木(喜)委員 いま天下注目の阿賀野川中毒事件が、政府の責任において結論が出されようとしております。
しかしながら、その結果として、冒頭にも申し述べましたように、施行後十年でかえって水質汚濁の事例が激増し、全国百三十九河川のうち、いまだわずかに十河川しか指定水域としての指定を受けず、御承知のとおり最近におきまして、新潟県において阿賀野川中毒事件という痛ましい事件が発生したのでございます。このことはだれしも否定し得ない明白な事実であります。
その一つは、先般会社側から出されました「阿賀野川中毒事件に関する当社の見解」というものが私どもの手元にも送られてきておるわけです。調査班の調査の結果、それから会社側の出してまいりましたこの資料等を総合的に検討してみますと、その論点というのはきわめて明確だろうと思う。
というのは、「阿賀野川中毒事件報告書の今後の取扱いについて」というのを厚生省で出しておられるわけです。まず第一が、「本日阿賀野川の水銀中毒事件に関し、臨床班、検査班、疫学班より夫々の専門的研究の結果の報告が提出された。」こういうことが一に書いてあります。二に、「厚生省としては、昭和三十一年九州に発生した水俣病の病因調査の場合の前例に従い、食品衛生調査会にかけて意見を徴することとする。」