1988-05-12 第112回国会 衆議院 内閣委員会 第11号
そこで、その通常兵器による局地戦以下の事態のすべてに対応する能力を持つということは、大綱策定当時の現に維持をしておる防衛力から比べるとかなり天井の高いものである、それをその段階で追求するということは、いろいろな意味で困難が多いだけではなくて、そういう余り高い目標を追求しますと防衛力自身が跛行的になってしまう、あるものはかなりのところへ行くけれども、あるものは非常におくれてしまうというようなことで、防衛力自身
そこで、その通常兵器による局地戦以下の事態のすべてに対応する能力を持つということは、大綱策定当時の現に維持をしておる防衛力から比べるとかなり天井の高いものである、それをその段階で追求するということは、いろいろな意味で困難が多いだけではなくて、そういう余り高い目標を追求しますと防衛力自身が跛行的になってしまう、あるものはかなりのところへ行くけれども、あるものは非常におくれてしまうというようなことで、防衛力自身
大綱ではさらにそれにもう一つ歯どめ——歯どめといいますかレベルの低い段階を考えて、限定的でかつ小規模な事態に対応するということで、目標を我が国に対して起こり得る事態、防衛力自身で単独で対応できる事態というものに、目標を引き下げたものにしたという点が大綱の一つの特徴だったろうと思うわけです。
○国務大臣(大村襄治君) 防衛庁といたしましては、現在わが国自衛のための必要な範囲内で、いわば平時における最低水準の防衛力を整備しようとしているのでございまして、この防衛力自身が他国に侵略的、攻撃的脅威を与えるものではないと考えているわけでございます。また、わが国がこのような必要最小限の防衛努力をすることは、ひいては東アジア地域の平和に貢献し、ひいては世界の平和にも貢献するものと考えております。
したがって、その情勢が最近世界の各地において変化しておりますし、またしますから、基盤的防衛力自身を再検討しようという議論が起こることは当然だと思うのですけれども、私が皆さん方に強調したいことは、その議論も結構ですが、基盤的防衛力というものが「防衛計画の大綱」ができ上がった一九七六年から四年たっておるのに一向に実現されておらぬし、また中業というものが仮に前倒しに実現されて一九八三年度に完成しましても、
ただ基盤的防衛力という観念が出てきますと、そこに達成したらそれでいいんだというので、世界の情勢がどう変わろうが基盤的防衛力はいいんだということになってしまっては困るので、私はあえて防衛庁当局にお願いしたいのでありますが、基盤的防衛力自身がもっともっとダイナミックな観念であって、相対的なものでもあり、しかもいまお話のあった世界のいろいろな軍事技術の革新、進歩につれてどんどん内容が高度化していくということでないと
私はたいへん、その意味において、四次防自身は持ってはおらなかったが、防衛力自身について、これは各方面で議論されたことによって国民の理解が深められたと思います。ただ、いまお尋ねがありましたように、私どもがつくるというその自衛力の整備計画、これはおのずから限度がございます。それが効率のいいものであることを願って種々研究しておるわけであります。
しかしながら、防衛力自身、ただいまの実情は、まあそれぞれの立場に立って考えますと、やや陸海空これら三つが一体になって均衡がとれたものとは必ずしも現状では考えられません。
こういうことで、防衛産業について、もっと産業界で関心を持つように、こういうことを考えておると思いますが、いまわが国の防衛力自身が、外国から全部買ってくる、こういうことでは情けないじゃないか、こういうものは、やはり同じ国費を使うにしても、日本の産業界でまかなう、こういうことが望ましいのだ、こういう意味で松野君と話をしたことはあります。
それは防衛力自身の機械化の程度でありますとか、そういういろいろなその国の地勢の状況でありますとか、いろいろな問題があると思います。でありますから、そういう見地から防衛庁方面が判断されることであろうと思います。