1954-02-18 第19回国会 衆議院 予算委員会 第14号
これを端的に言うならば、今アジアにおけるところの非常に重要な防共基地になつておるところの日本を、さらに具体的に裏づけるための工作をアメリカが開始するのではないか。つまりこの投資保証というものを日本側が持ち出せば、向うはそういうような形で切り返して来るのじやないか。
これを端的に言うならば、今アジアにおけるところの非常に重要な防共基地になつておるところの日本を、さらに具体的に裏づけるための工作をアメリカが開始するのではないか。つまりこの投資保証というものを日本側が持ち出せば、向うはそういうような形で切り返して来るのじやないか。
アメリカ側が今日日本に強力に投資を行おうとしておるのは、何らか効果のある、すなわち日本が極東の防共基地としての効果があるというものでなければ、そう大きな投資をするということはないのではないかと思う。二、三日前にこの投資保証という項目が朝日新聞に出た。
それは言うまでもなく国民に秘密に両條約を結び更に行政協定を結び、これによりまして現在日本が御承知のようにアメリカの防共基地として再編せられ、軍事基地は至るところに作られておる。そうしてこれに伴うあらゆる不正腐敗が起つておる。
現に日本の現状を見れば、ここで多く論ずる必要もないほど、すでに日本はアメリカの防共基地として、いや基地としてというよりも、日本自身がすでにそのようなアメリカの戦争の手先として全面的に編成され、あらゆる軍需生産は復活されようとしており、国内の至る所に軍事基地が設けられ、更に警察予備隊の名をかりましたところの再軍備は着々と推し進められ、これが現在の態勢から更に十八万乃至は三十万、而もこういうような計画も
おそらく私が申しますように、日本の現在の状態というものは、極東における防共基地として世界の政治の現実の問題になつておると思うのですが、あなたはその点は同意なさいますか、どうですか。
(拍手) かくのごとくして、日本は極東の防共基地として、世界中に知れ渡つてしまいました。日本は今や反ソ反共の前線雑地となつて来た。しかも、それはだれのためか。中ソ友好同盟條約が、日本からの侵略の危険を指摘して、これを防止して極東と世界の平和を維持する宣言をしたのは、実はこの事実をさしていつておるのであります。
ここに明らかなことは、日本の軍事基地化ということは、極東の防共基地という考え方によつて規定されて来つつある。すでに日本全体が——戰略的にも軍事的にも、こういう観点から日本の地位が決定されつつあり、国際上の問題になつておる。
今日の世界情勢の中における日本のが、極東における防共基地といわれておることは、諸君だれでも知つておるではないか。あの防共々々という宣伝によつて、実は日本の軍閥が侵略して行つたことを、諸君といえども忘れてはおるまい。平和の受入態勢をつくると星島君は言つておる。けつこうだ。しかし……。