1948-03-31 第2回国会 参議院 予算委員会 第13号
二十二年度の追加豫算さえ、二十三年度の暫定豫算の中に、漸く危機の關頭にまで進んでやつと認められたというようなことでありますから、二十三年度の本豫算において六・三制度の充實はより一層重大性を加へて來、而も生徒の自然増加筆を考えて見ますと、到底昨年度のような豫算では賄い切れない状態になつて來るのではないかと思います。
二十二年度の追加豫算さえ、二十三年度の暫定豫算の中に、漸く危機の關頭にまで進んでやつと認められたというようなことでありますから、二十三年度の本豫算において六・三制度の充實はより一層重大性を加へて來、而も生徒の自然増加筆を考えて見ますと、到底昨年度のような豫算では賄い切れない状態になつて來るのではないかと思います。
しかも生産地には、こうした非常な滯貨があるというような現状でありまして、この輸送問題は、ただに燃料の場合のみではありませんで、今日日本が再建の關頭に立ちまして、しかもこうした細長い領土におきまして、それぞれ生産を異にしている物資で各地に散在するのでありまして、そうしたあり方からいたしまして、こうした物資の交流、また多くの人々の交通が當然行われるのでありまして、從つて日本の再建のためには、ある場合におきましては
生か死かの關頭に立つてこの源泉課税を使いこんでおるというような現實の問題は、この納税が限界に達しておることを示しておるのではないかということ申し上げたのでございます。 その次には大藏大臣も認めておられます通り、資本の蓄積ということが非常に大事である。
進歩的思想を採用して自由企業制にとつて代つた失敗が、英國をして今日の破滅の關頭に導いたのであるということは何人も熟知しているところである。炭鑛業のごとき公共的企業を政府は圓滿にやつていけるという社會主義思想を取上げた失敗に英國が今日惱んでいるのだ、炭鑛新聞は最近において英國の現状を評して言うには、イギリスの炭鑛夫は、炭鑛業の國營は勞働條件が改善するのだといつてだまされてきているのだ。
しかも今日國家關頭の時期に立つて、國家興亡のこの非常時において、なおかような適切な政策を——これまでの政黨のイデオロギー、さようなものは捨て、政黨政派を超越して、祖國をいかにして再建し、國民生活をいかにして安定するかということこそ、今日の重大なる必要なるとるべき手段ではないか、かように私は考えますので、首相の御所見を伺いたい。
すなわち現下の緊迫せる食糧事情、あるいは高進に高進を續けておりますインフレ下におきまして、國民生活は逼迫した重大な關頭にお互いが立つておるのでありまして、この際一國の財政政策はきわめて重大なものであります。從いまして新しき栗栖財政、現内閣の財政政策がかかつて目下の最も重要な問題であります。
おおせの通り今の機會が日本の再建のために、日本自體として取り得る最後の機會であるという片山さんのお考も、正にこの興亡の關頭に立つておるという現在の危機を率直に認識したものといたしまして、我々もさような考を持つておるのであります。