1951-11-09 第12回国会 参議院 本会議 第15号
これを要するに、首相の施政演説以来、米麦統制撤廃について政府のなし来たつたことは、何らの定見のない、その日その日の思いつきの連続に過ぎないのでありまして、その結果において、すでに消費者の闇買価格は、はね上つて、家計を脅かしております。生産農民を憤激さしておる。
これを要するに、首相の施政演説以来、米麦統制撤廃について政府のなし来たつたことは、何らの定見のない、その日その日の思いつきの連続に過ぎないのでありまして、その結果において、すでに消費者の闇買価格は、はね上つて、家計を脅かしております。生産農民を憤激さしておる。
又多少でも闇売、闇買の経験なき者は殆んどあるまいと言われております。一方、刑務所はいずれも過剰拘禁に慎み、行刑の目的ば殆んど崩壊の状態にあり、官公吏の官紀紊乱は全くその極に達し、射倖行為の殷賑、不良青少年の跳梁跋扈、映画館、カフエー、あいまい屋、怪しげなる風俗壊乱の出版物の頒布等々、挙げ来たりますれば正に人生の一大修羅場の観なきを得ません。
それだけ日本から物資を輸出せにやならんというような状態であれば、現在まだ大都会におきましては闇買をして行かなければ足らないという実情から、非常に消費者におきましては、米が二合七勺で足らないから闇買いをせにやならん、政府の配給価格の倍以上の価格で闇買いをしなければならんというような実情に対して、かような厖大な手持があるならば、何らかの別途の方法で、保管料や鼠に食われることのないように放出する計画がなければならんのであります
この考え方の下に方針を継続して安定策を講じて行くべき段階であり、これに実効価格の変化に応ずるべき考え方といたしましては、例えば勤労所得税の軽減、これはシヤウプ案に対して更に或る程度の点をも大蔵大臣は考慮しておらるるのでありまするが、但しこれは最後的決定を見なければ決定的には申上げられませんが、そういう方面及び今年度以後の主食の配給を極力実質的に充実することによつて主食の闇買を抑えて行く点、それから現内閣
なぜならば、今日闇買をしております、闇買をしなければ生活ができない、その闇買に費す費用と、正式に又専賣制が行われまするならば、もう少し量が増されて來るわけなんであります。國民の安心と政府に対する信頼と、心理的な影響もありまするし、又計数の立場の点から見ましても、その程度ならば決して賃金ベースに悪影響を及ぼすとは考えないのであります。以上は意見でありますからこの程度に止めて置きます。
闇買をしないで済むならば、これだけは私共は國民が我慢をしてもよいのじやないか。六千万石の産米に対しまして三百億円の歳入が予想されるのであります。 第二は勤労所得税であります。これは裁定生活費というものを合理的に見まして、これを勤労所得から差引いてしまう。
即ちインフレーションが止らずして、そうして、生計費の大部分が闇買という部分である以上は、到底労働者の実質賃金は上るものではない。この点において私としましては、今後のこの物によるところの生活の保障、即ち今日までに採られた傾斜生産重点主義の加配米、労務用物資の配給を、今後は実質賃金の裏附という主義を多分に織り込んだ配給制度にこれを改善して行きたいと考えておるのでございます。
静岡縣の遠州地方では、従来「さつまいも」は東京辺の値段とほとんど変らなかつたが、最近鉄道で輸送することを禁ぜられたため、闇買が来なくなつたため、今貫十二円から十五円くらい下つておる。これは皆が買いに来る人がないために持てあましておるような状況でしたつて来る。又つい二、三日前、新潟県から或知人が帰つて参りまして、向うから米を三升買つて来たが、七十円だという。
而も三八%の闇買入れの金額は、全体にして九一%になつておるということは、我々千円の生活費の中の食糧の支出が凡そ六百円を越えておるということであります。其の他の日常必需品物資を入れたならば、我々は今殆んど闇生活によつてのみ生きておると言わなければならない。