2001-03-14 第151回国会 参議院 憲法調査会 第4号
フランスのグベルネマンというのは、ドイツのレギールングと同じで日本の内閣にほぼ近いんですが、ただ閣内相ばかりでなくて閣外相も含んでいますから、ドイツは政務次官は含まないんですが、フランスの場合は閣外相を含んでいる、もう少し広いと思いますね。いずれにしましても、ただイギリスの場合は、ガバメントというのは官僚機構まで、行政機構まで含んだものを言っている。
フランスのグベルネマンというのは、ドイツのレギールングと同じで日本の内閣にほぼ近いんですが、ただ閣内相ばかりでなくて閣外相も含んでいますから、ドイツは政務次官は含まないんですが、フランスの場合は閣外相を含んでいる、もう少し広いと思いますね。いずれにしましても、ただイギリスの場合は、ガバメントというのは官僚機構まで、行政機構まで含んだものを言っている。
それから、イギリスにつきましては、既に御案内のとおり、保守党のもとで外務・英連邦省の外局として海外開発庁というものがございましたが、これが独立の国際開発省、DFIDというものに格上げをされまして、国際開発大臣が閣内相ということで置かれております。
あるいはイギリスの閣内相の中に大蔵大臣、そして予算を主として主管する大蔵大臣、双方がおられますけれども、この事務局機構も同一の機構であり、それぞれ異なった指揮権のもとにその双方の機能を果たしております。
例えば、先日ブレア内閣が組閣をされ、大蔵大臣とともに閣内相としての大蔵大臣がございました。この場合、行政機構としての大蔵省は一つでありますが、その二人目の閣内相という大蔵大臣、これは予算編成のみをほとんど主管し、その部分は二重構造で、二人の大蔵大臣が一つの事務当局を指揮いたします。
しかしそれは閣内相と閣外相というようなことが行われている国でありまして、日本としてはなかなかむずかしいのでございます。そういう意味で、この点はなかなかむずかしい。 もとより責任が少なくなった方がいいという考えではございませんけれども、ただ経済協力の促進のためには何らか機構上の改善が必要だということは痛感をいたしております。
イギリスはマクミラン内閣のときに、昭和三十四年でございますが、初めて科学担当の大臣を設けましたが、その後昭和三十九年ヒューム内閣におきまして、特にこれを強化いたしまして、教育と科学との間の連携を十分にとることを考えまして、教育科学省を設置いたしまして、この閣内相に当時の有力なヘイルシャム、これは名前がその後変わりましてホッグとなりましたが、このホッグを閣内相として教育科学大臣に任命をいたしました。
そうして、これを総合いたしまして、教育科学担当大臣といたしまして閣内相が当たる。すなわち三人の大臣をもって科学技術と教育を担当せしめるというような大きな変革を示しております。 また、フランスでは、一九五八年に科学技術研究に関する総合行政体制が整備強化せられまして、新しく科学研究大臣が置かれ、事務局としましては科学技術研究総務庁がこれに当たっております。