2008-06-05 第169回国会 参議院 財政金融委員会 第15号
それが準戦時体制の下で間接金融にどんどんシフトをしていったということでございますから、まさにそういう間接金融重視主義の、言ってみれば統制型経済構造の流れがこうした家計の富の配分に表れているということが言えようかと思います。 そういったことから考えますと、貯蓄から投資へというのは、まさに間接金融重視型から直接金融によりシフトをしていくということになろうかと思います。
それが準戦時体制の下で間接金融にどんどんシフトをしていったということでございますから、まさにそういう間接金融重視主義の、言ってみれば統制型経済構造の流れがこうした家計の富の配分に表れているということが言えようかと思います。 そういったことから考えますと、貯蓄から投資へというのは、まさに間接金融重視型から直接金融によりシフトをしていくということになろうかと思います。
残念ながら、この準戦時体制下でつくられた間接金融重視主義というのが今日なお続いている。戦後の高度成長期にあっては、こうした統制型システムは、むしろ資金の傾斜配分という形で非常に有効だったかと思います。今日、この有効性が失われ、そして平成の時代にあって、ベルリンの壁崩壊以降、いまだに株価が三分の一の水準にとどまっている。そして、デフレからいまだに脱却できていない。
これは、要するに、間接金融重視主義という世界の中で行われてきたわけですね。ですから、直接金融への転換が非常におくれた。今非常に暴力的な形でその修正が進もうとしている、そういう力が働いているということなんですね。借りている方から見ると、企業の方は借り過ぎという状況があるわけです。ですから、これもある意味で、リストラをやってこなかったツケを今払わせられている、そういうことなのであります。