1948-06-14 第2回国会 衆議院 本会議 第63号
インフレ対策の根本策は、生産の増強、特に食糧の増産でなければならぬと信ずるが、本予算案には、この点に関し、ただ申訳的な土地改良費だとか、開拓費その他修繕費が見られるにすぎない。すなわち政府は、通貨対策に重点を置いて、インフレ高進を一時的に阻止しているにすぎないのであります。
インフレ対策の根本策は、生産の増強、特に食糧の増産でなければならぬと信ずるが、本予算案には、この点に関し、ただ申訳的な土地改良費だとか、開拓費その他修繕費が見られるにすぎない。すなわち政府は、通貨対策に重点を置いて、インフレ高進を一時的に阻止しているにすぎないのであります。
從いまして、食糧増産という一つの角度から御議論になりますると、ただいま御説にありましたように、この開拓費というものが厖大になつても、事実その費用を他の面であるところのいわゆる農業土木、農業水利の方にまわした方が食糧増産には直接の効果があるという一應の見透しが立つのであります。
次に前委員が先ほども言われましたが、一箇年に五十億近い開墾開拓費を使つておるが、今までの既墾地に対する土地改良あるいは農業水利という方面にどのくらいの金を使つておるか。私どもの記憶しておる範囲においては、明治、大正、昭和を通じて、戰前までに約十七、八億の金を土地改良に使つておるように承つております。
この点は昨年懇談会の席上で、私はちよつと触れておいたと思うのでありますが、ああいうような事情がありまして、私どもは公共事業費として一括され、集約されたものの中で、日本政府が責任をもつてわけるということになるとどうしても開拓費におきましても、土地改良費におきましても、その他各省における公共事業関係の費用というものは、全部等分に圧縮されることになるのであります。
○野本委員 次に開拓費と農地改良あるいは災害復旧に関する費用のあんばいについて、私はお伺いしたいと思う。私どもの考えでは、災害をこうむりました既墾地を、一日も早く復旧することに重点的に力をい注いでい開墾あるいは開拓の問題に、むしろこの際としては第二次的に考えることが適当ではないかと思うのでありますが、この点についての農林省のお考えはどうでありますか。
幸太郎君紹介)(第一四二六號) 一一四 同(早稻田柳右エ門君紹介)(第一四二 七號) 一一五 住之江港に干拓研究所設置の請願(森直 次君外一名紹介)(第一四三六號) 一一六 薪炭緊急確保に關する請願(櫻内義雄君 紹介)(第一四四〇號) 一一七 伊東市の農地に自作農創設特別措置法第 五條第四項の規定適用の請願(小松勇次君 紹介)(第一四四七號)一一八 新安積緊急開拓費増額
第一四二五 號) 砂防行政を農林省に一元移管の請願(森幸太郎 君紹介)(第一四二六號) 同(早稻田柳右エ門紹介)(第一四二七號) 住之江港に干拓研究所設置の請願(森直次君外 一名紹介)(第一四三六號) 薪炭緊急確保に關する請願(櫻内義雄君紹介) (第一四四〇號) 伊東市の農地に自作農創設特別措置法第五號第 四項の規定適用の請願(小松勇次君紹介)(第 一四四七號) 新安積緊急開拓費増額
追加予算の健全性の問題、追加予算とインフレーションの関係、千八百円ベースと物價体系の問題等が論議され、歳入面におきましては、徴税速度と收支の不均衡及び滯納額増加とその対策、大衆課税の問題、申告納税制の問題、非戰災者特別税、專賣益金増徴の問題、脱税防止の方策及び税務機構の改革等が問題となり、歳出面におきましては、終戰処理費の内容及び負担の限度、政府出資金の可否、科学研究費、六・三制予算、災害復旧費、開拓費
三、國庫豫算の總額は、健全財政の建前上増額至難というならば、目下各地において大規模に敢行されつつある、今年度開拓費五十億圓の一部を治山治水事業に転用できぬかという問題は、開拓局當局と懇談の結果、未だ結論に到達てたしません。
これは農林省にも關係いたしましようが、これは全般的に見て大藏大臣といたしましても、たとえばこの開拓費として三十億圓豫算をとる。しかるに一方は河川改修費としてはわずかに二億數千萬圓しかとつておらぬ。一方において新たにわずかの土地を開墾して得る利益と、すでにできておる肥沃な熟田を崩壞することと比較いたしますれば、その間比較にならぬと思うのであります。
○國務大臣(平野力三君) この表による北海道住宅資金が零になつておるのは、北海道の入植者の住宅は開拓費の方から國庫全額負擔になつておるので、この點には抜けておるのでありますから、その點御了承願います。と申しましても無論御指摘のように入植者が家だけを建てて、營農が餘り十分でないというようなことが、適當であるとは決して考えません。
○木下源吾君 北海道の、只今のなにによりまして、全額國庫負擔で北海道の方の開拓をするということでありますが、この開拓費は本年度でもう打切りになるのでありますか、北海道の開拓費の關係は、これは新たに國で今度やることになるのでしようか、その關係はどうなるのですか。
○國務大臣(平野力三君) 御指摘の第一點でありますが、開拓費は國家といたしましては繼續するのであります。ただ從來の内務省所管でありましたのが農林省の所管になりまして、北海道の開拓に關しては皆さん御承知の通りに、今囘開拓は農林省一本ということになつたのであります。この點は所管が變つたのでありますが、經費の點におきましては變りはないのでありまするから、開拓費は依然として繼續するつもりであります。