1948-05-22 第2回国会 参議院 農林委員会 第2号
○北村一男君 只今の御説明で大體輪廓を了承いたしましたが、緊急國營開墾をなさるにつきまして、今地方に開墾開拓豫定地の選定で、つまり網を一應お掛けになつて、その中にはどうしても開墾しては、既耕地の水利とか、或いは土地の勾配ということで、一應適地らしく見えても、それを決めるというと非常に困る事態が起る所が少くないのであります。
○北村一男君 只今の御説明で大體輪廓を了承いたしましたが、緊急國營開墾をなさるにつきまして、今地方に開墾開拓豫定地の選定で、つまり網を一應お掛けになつて、その中にはどうしても開墾しては、既耕地の水利とか、或いは土地の勾配ということで、一應適地らしく見えても、それを決めるというと非常に困る事態が起る所が少くないのであります。
尚森林保全の問題でございまするが、全く政府といたしましても、平沼委員のお説に御贊成申上げる次第でありまして、ただその中に森林が、いつ自分の所有のものが農地になるかという不安から過度な伐採が行われているということを我々も耳にするのでありまするが、そういうことは開拓地の決定がいつまでも延び延びになつておるからということにも、大いに原因がありますので、内地の開拓につきましては、遅くとも今年度中に開拓豫定地
それから開拓豫定地との關係でございまするが、なるほど開拓未墾地を買收いたしますについての一番困難なる問題は、地元の農民の反對であります。その地元の農民が反對する理由は、燃料資材がとれない、もしくは肥料資源がとれない。こういう點にあるわけであります。
○山口(武)委員 開拓豫定地には使用權の設定をしないということを言われましたが、しかしそういうことにはいかないと思うのであります、これが開拓されるというような可能性がある場合には、どんどん所有者の方でその關係の農民と連絡しまして、使用權を設定しまして、開拓を妨害するということも考えられるのではないかと思うのです、その點をはつきりしたい。
○山口(武)委員 そうしますと開拓豫定地には使用權を設定しないということをどういう方法でやるか。はつきりさしてもらいたい。
大體農林省の大きな開拓地につきましては、やはり灌漑の關係があります關係上、多少農林省の開拓豫定地といいますか、そういうものについては、事前に一應了承しておりますけれども、何しろ百五十五萬町歩という大きな目標のもとに農林省の方でおやりになつておりますから、各府縣の小さい開拓地の選擇につきましては、私どもはまだ相談にはあずかつておりません。
ただ開拓當初におきまして、開拓豫定地が早々の際にきめられたような事情もございますので、その豫定地が治水關係その他の觀點から申しまして、完全なる調査が行われているかどうかという點について、多少問題の點があると存じます。從いましてここ二、三箇月前から、その點についても具體的な檢討をいたしておりますので、その上に開拓局とも十分連絡をとりまして措置を講じてまいりたい。
こういうようにいたしまして、まず開拓豫定地をきめ、續いて開拓適地をきめまして、その次は開拓計畫というものを具體的に立てるわけでございますが、これは農林大臣が開拓計畫を立てることになつております。 次は土地等の取得でありますが、政府は國營開拓事業のために必要がありますときには、以下申し上げますようなものを買收あるいは使用することができることにいたしたいと考えております。