1955-07-23 第22回国会 衆議院 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第9号
○長戸説明員 事案が軽微でありました場合には、公民権停止等についても十分考慮すべきであるというふうに、一般的には考えられます。
○長戸説明員 事案が軽微でありました場合には、公民権停止等についても十分考慮すべきであるというふうに、一般的には考えられます。
○長戸説明員 私法務省の刑事課長でございますが、ただいまお話の徳島の投票用紙の抜き取り事件は、徳島地検におきまして情報を得て、いわゆる検事認知の形で検挙取調べを行なったものでございます。窃盗、投票増減罪等によりまして相当数の起訴を見ておるわけでございますが、なお、事務局内にはそのほかにも犯罪があるというふうな容疑がございますので、現在引き続き捜査を実行しておる次第でございます。
○長戸説明員 本月二十七日に小委員会を開催いたしました。主題といたしましたのは、保安処分と刑事処分に関する第三次要綱案、未然の転落防止策事後の保護、更生対策に対する要綱案、これをそれぞれ議題に付しまして検討いたしたのであります。
○長戸説明員 罰則の点について若干の補足説明をさせていただきます。 二十六の点でありますが、二百二十一条以下は御存じのように買収の規定でございますが、この前の国会におきまして、たとえば二百二十一条の第三項に「公職の候補者、選挙運動を総括主宰した者又は出納責任者が第一項の罪を犯したときは、」刑を加重するという規定が入れられたわけであります。
○長戸説明員 法務省刑事局の現在考えておりますことを申し上げます。 仰せになりましたように、この問題は立証の点でむずかしい問題がございます。難点とするものが二つ、それは一つには、売春婦自体を処罰する場合に売春行為そのものを立証しなければならないわけでございます。それから娼家経営者等を処罰したいというふうに考える場合も、売春婦の売春行為を立証しなければならない。
○長戸説明員 今まで売春の取締りが十分でなかつたことについては、われわれも責任を感じているわけでございます。実は売春の問題が目に余るとわれわれも考えておりまして、ことに前大臣も一歩前進しなければならぬということを仰せになつております。われわれとしましては昨年九月関係各庁の会を持ちまして、この問題にとつ組んで、立法問題と取締りの問題と両方に取組んで参つたのであります。
○長戸説明員 麻薬中毒者の強制収容の問題は確かに傾聴すべき問題でありますが、現在のところございません。それが精神障害者の程度に達しますれば、精神衛生法のあれでもつて収容する、あるいは入院させるという問題が出て参りますが、ただ麻薬中毒者であるからということで、ただちにそういうことを行うというところまでは現在の段階では至つておりません。
○長戸説明員 覚醒剤の密造に関するパーセンテージでございますが、東京ではたしか朝鮮人が七二%くらいと存じております。おつしやいますように、覚醒剤の密造犯というものはその根元でありますからして、その意味において、われわれとして徹底的に撲滅しなければならぬというふうに考えております。従つてその中心をなすそういうふうな悪質外国人に対しましても、容赦なくやるという態度をもつて行きたい。
○長戸説明員 ごもつともでございますが、私は現在の赤線区域の問題は、あの通達が生きているからただちにそうなつているというふうには考えておらないのでございます。
○長戸説明員 確かに今おつしやいましたように、いわゆる赤線区域の取締りについては、若干欠けるものがあるということは認めざるを得ないと思います。
○長戸説明員 その細別の統計をとつておりませんが、われわれといたしましては、売春婦を管理すると申しますか、その支配下に置くというようなボス的な存在に重点を置いておりますので、いわば人身売買的なものの検挙人員がその多数を占め、個々の売春婦自体はそれより数が少いかと見ております。
○長戸説明員 さようでございます。 それからもう一つ、これはそれに関連してでございますが、御了解をいただきたいことがあるのであります。それは捜査のやり方としましては、密造者が必ずしも密造の事犯としてあがらないことであります。これは非常に簡単な操作で密造される。液をつくるのと、それからアンプルに小わけするのは別にやつております。これもまた製造というふうに見ております。
○長戸説明員 麻薬取締法は御存知のようにヘロイン七年、それから一般麻薬五年というふうになつております。これにつきましては、われわれとしては特に重要に思いまして、原則的に起訴という方針をとつております。起訴率も非常に高くなつておりますが、その体刑もなるべく高くするということでやつております。現に下関であがりました一連の麻薬事犯は、最高八年の一審言い渡しがありました。
○長戸説明員 確かに御意見の通りであろうと考えますが、ただ問題は、私ども考えますのに、密造者、密輸もそうでありますが、密造者、ブローカーと実際に使用します者との刑の問題があろうかと思います。これは先ほど警視総監などもおつしやいましたように、密造者の七〇%というものが朝鮮人であるという問題もございます。密造者とかブローカーというものは徹底的に厳罰にしていいと思う。
○長戸説明員 ただいまお尋ねになりました印紙犯罪の概要、それから公判の審理状況につきまして概略御説明申し上げます。 いわゆる印紙犯罪事件は、警視庁刑事部捜査第三課に対して、全太烈等が薬品を使つて収入印紙の消印を除去しておるというような投書がございました。
○長戸説明員 これは先ほども申し上げましたように、彼らが窃盗したりその他いたしました総額が五千万円でございまして、実際登記に使いましたものはそのうちの三千二百万円、こういうふうな状況であります。
○長戸説明員 ただいまお尋ねの協議会のことでございますが、これは非公開ということになつておりまして秘密ということには実はいたしておらない、委員からお話するということであります。
○長戸説明員 第十五国会に出ました案の施行期日の問題に関連いたしまして、これが三十年まで延びるというふうなことになつて法律は公布された、施行期日は延びたということになつて参りますと、その間売春条例がございましても、ちよつと動きにくくなつてしまうわけです。つまり国としては、その間それだけ延ばしてよいという考え方を持つておる。ところが市町村には条例がある。
○長戸説明員 第二国会に提案いたしまして、第三国会で審議未了になりましたものと、それから第十五国会に伊藤修先生らのお出しになつたものとの検討の問題でございます。私どもももちろんこれを検討いたしております。形の上では、後に出た方が網羅的に整つておる感じはいたします。ただそれが実施のときの問題等におきまして実際上それらの行為を黙認するのではないかという点が、非常にわれわれとして疑問に思つております。
○長戸説明員 お答えを申し上げます。ただいまお尋ねのありました株主相互金融の一、三の社に対しまして仰せの六月ごろでありましたか、検挙いたしております。これにつきましては、現在なお捜査中でございまして、大体の捜査は終つたのでございますが、その一般に及ぼす影響その他の観点から、いましばらく慎重な態度で臨むということで、今のところ未済になつております。近く書類を決する予定でございます。
○長戸説明員 新憲法下において選挙が公正でなければならないということは、根本の問題であると私は思つております。従いまして、仰せの通り検察庁も忙しくてたまらぬわけでありますし、裁判所も非常に忙しいわけでありますが、これはこれとして、われわれとしては職責を尽して行かなければならない。従つて現在公訴放棄の意思はありません。
○長戸説明員 お答えをいたします。先ほど大臣から御説明申し上げましたように、鹿地亘氏を被害者とします不法監禁事件につきましては、いわゆる三橋事件と区別いたしまして、東京地検においてもこの二つを切り離して、別個の検事に当らせまして、取調べの公正を期しておるわけであります。
○長戸説明員 お答えいたします。鹿地さんが出て来られますれば、非常に捜査が進捗するといいますか、ほんとうの意味の軌道に乗るわけでございますが、しかしながらさらにその鹿地さんのお話によりまして、アメリカの大使館でございますか、外務省を通じて回答があつたわけでございますが、それに対する質問点がたくさん出て参ると思うのであります。
○長戸説明員 らい予防法案の第二十八条の外出制限の問題につきましては、この扱いは憲法との関連もありまするし、罰則としましても最小限度にとどめた次第でありますが、しかし今御質問のありましたように、その罰則を適用いたしますにつきましては、最も慎重なる態度をもつて臨まなければならないというふうに考えております。
○長戸説明員 ございません。
○長戸説明員 少しお答えがまずかつたと思いますが、大勢としては年内に処理ができるかと思います。ただ、先ほども申し上げましたように、わずかの者についてどうしても来年にわたるものがある、そのうちに取調べ状況によつてあるいは逮捕を必要とする者があるかもしれない、こういうことであります。
○長戸説明員 この候補者につきましては、その関係者を十分に調べてございまして、御当人を逮捕してまで調べなければならぬものもあるかもしれませんが、現在われわれの見ておりますところでは、大体において事が決せられるというふうに思つております。
○長戸説明員 当選候補で違反者として受理いたしました総数は五十五名ございます。うち起訴いたしました人員は六名、不起訴の人員が二十八名、それから未済が二十一名になつております。