1953-07-15 第16回国会 参議院 本会議 第22号 まだ山津波の下に掘り出されない死体があり、続く山崩れの虞れに不安な門司や長崎下県の県民、阿蘇山の泥土の下で市全体を覆われた熊本市民の窮状を思い、家が流れ、家族や家畜を失い、家財や食糧も流したり腐らしたり、泥土の中の家や田圃に差然自失、涙さえ失つた姿を脳裡に焼付けている我々は、赤痢患者が八百を超え、そのための死者四十名を超すというニュースを聞き、八日、九日、再度の降雨に、筑後、遠賀、嘉瀬等の各河川沿岸 吉田法晴