○岡田宗司君 それからあなたが伊藤鑛壽をお調べになつたときに、伊藤鑛壽と岡崎英城、それから丹羽ですね。同人との関係についてお調べになつたのですか。
○委員長(伊藤修君) 伊藤鑛壽が丹羽喬四郎に、伊藤鑛壽の支配にかかるところの電気クラブの三階の事務所をお貸ししたことは御存じですか。
○委員長(伊藤修君) それじや昭和二十二年の八月頃、あなた御存じなければ、分らんかも分りませんが、要するに増田さんの事務所では余り人の目につき易いから、こういうので、同じく伊藤鑛壽氏の所有の……所有ですか権利を持つているのですか、電気クラブの伊藤鑛壽氏の事務所、三階の事務所をお借りするようになつたのじやないですか。
○羽仁五郎君 それから次に伺いたいのは、あなたは伊藤鑛壽という方に、増田さんの花輪をお世話なさつたということはあるのですか、伊藤鑛壽という方が何か不幸があつて。
○委員長(伊藤修君) 伊藤鑛壽に関することについてお尋ねいたしますが、伊藤鑛壽に対する涜職被疑事件を御捜査中において、同人が三回に亘つて警視庁内部の問題に関して供述しておりますが、その供述書があるそうでありますね。
○委員長(伊藤修君) そのお取調べのうちにおいてですね、伊藤鑛壽の供述によつて御承知になつた事件で二、三点伺いたいと思うんですが、当委員会において調査員が調べました結果によると、伊藤鑛壽は証人に対して、先程あなたがおつしやつた刑事事件とは別個の事柄であるが、同人とこの伊藤鑛壽と岡崎英城、丹羽喬四郎との関係、又有楽町の電気クラブ内の一室を丹羽に貸したこと。
○委員長(伊藤修君) だから伊藤鑛壽の事件をお尋ねしておるわけではない。伊藤鑛壽の事件をお取調べになつたことがあるかと申上げたらあるとおつしやいましたから、その際に先程お尋ねしたようなことをお聞きになりませんでしたかということをお尋ねしておるのです。