1950-03-30 第7回国会 参議院 予算委員会 第25号
預金部資金を以て銀行債を買う、或いは又預金部資金を市中銀行に預け替をするとか、これはまあ短期の運用でありましようが、とにかく非常に大産業に対しての貸付に預金部資金を運用するということは、私は預金部資金の運用の精神に反すると思います。
預金部資金を以て銀行債を買う、或いは又預金部資金を市中銀行に預け替をするとか、これはまあ短期の運用でありましようが、とにかく非常に大産業に対しての貸付に預金部資金を運用するということは、私は預金部資金の運用の精神に反すると思います。
むしろ今後の日本のインフレーシヨンの危險性が日本ではどこにあるかと言えば、消費インフレにあるのではなく、今度の増資株によつて、それの二十倍の銀行債を発行して、それを日本銀行がオペレーシヨンの対象にして、そうして新しく通貨をどんどん増出して行くということが行われればここに信用インフレが起る。それがインフレになつて行く危險性がある。
そこで五十億を予定されまして、二十倍というと、千億円の銀行債になる。これが日銀の担保になつたならば、又銀行では国債が七、八百億円しかない、それを止めて、千億円が加算して、日銀の対象になつたら、大変な信用インフレ、これはそうでございましようが、国債を先ず償還して、その国債の代りに銀行債券が伸びたわけです。その限度においては、日銀が担保にしなければ、これはデフレになるのであります。
この債務償還も私の考えでは、今御審議願つておりますが、金融機関の再編成によりまして、そうしてこれが特殊銀行へ長期資金を集めて、そうして長期資金を集めるのは誰が主体にやるか、それは債務償還したものが、債務償還をした銀行とか、預金部のものが、今度は長期金融資金として銀行債を引受け、長期の銀行債ができましたならば、これによつて輸出振興策の方へ持つて行くという考えを持つておるのであります。
私がお伺いしたのは、例えば復金債券を見返資金で償還したが、今後また国債も償還する、或いはまた仮に銀行の債券ですか、銀行債を見返資金で持つ、そういう場合に見返資金の資産内容においてはどういうことになりますか、復金債を償還した場合には復金債は見返資金の債券として資産としてやる。
政府は、見返り資金をもつて勧銀、興銀、北海拓銀、農林中金、商工中金に五十二億の優先株投資をなし、これを中槇として銀行債を発行し、預金部資金二百九十語億、その他計五百に十七億を動員して、この力で銀行資本は産業をとらえ、軍事産業と結ぶ一部の中小企業や、その他の農業等への金融支配網を確立せんとしているのであります。
それ以外の方法は、ただいまのところ認められておりませんが、次の段階といたしましては銀行などの発行いたします債券、いわゆる銀行債を預金部資金で持てるように話合いを進めたいと考えております。
その払込みは順次資金の必要に応じまして、払込みをとつて行くという仕組みでさしつかえない、こういう思想に基いておると思うのでございますが、銀行にありましては社債すなわち銀行債でございますが、これは債券を発行いたしますときには、金融市場情勢その他に応じて、適宜に発行をきめて行かなければならないので、前の社債の未払込みがあります場合でも、金融情勢その他によりまして次の社債を出し得る。
尚これらの債券発行が認められます上は、預金部資金で以てこれらの銀行債を引受けて貰える見込であることは只今申上げました通りであります。そういたしますると勧業銀行その他の銀行に相当長期の貸出ができる能力が出て参るのでありまして、経済界から渇望せられております。長期金融の措置のこともこれによつて可能になるかと思うのでございます。
をそういうふうな方面へ向つて生かすのも一つの方法ではないか、だから長期資金は増資によることを原則といたしまするが、長期金融機関というものもあつていいのではないかという考えの下に、只今まだ法案を出す運びになつておりませんが、興銀とか勧銀とか或いは農林中金、商工中金に実施をいたしまして、長期債券を発行しておる銀行は、自分としてはコマーシヤル・バンクで行くべきですが、自分の会社の株を持つということよりも他の銀行債
○国務大臣(池田勇人君) 私は先般やりました普通銀行或いは無盡等えの百億円の融資は、これは一時的の問題でありまして、将来預金部資金というのは原則としては地方債の引受けでありますが、余裕ができました場合におきましては、銀行債の引受けを考えておる次第であります。
また特殊の長期資金につきましては御承知のように興業銀行だけではだめでありまして、どうしても勧業銀行債とか農林中金債というようなものをも発行させて、目的的な長期資金を目的的な機関を使つて出させるということに及ばざるを得ない。興銀の債券発行限度の引上げがすでに行われ、また増資も行われたわけでありますが、次はどうしても勧銀の問題も片づけたい。
あるいは興業銀行債の買入れをやつております。買入れをやつておりますと、結局興業銀行を通じて一般企業の設備資金に向うものであります。この社債の発行は昨年は一年間にわずかに数億しか社債が発行できなかつたものが、今年六月は十億以上になりまして、たしか七月のごときは一般事業債が約二十億円ぐらい、興業債券のごときは二十一億円発行されて、それが主として金融機関に受入れられておる。
六月は一挙にその三倍になりまして、十六億七千万という興業銀行債が消化される。こういうことになつております。從いまして先ほどもたびたび申し上げておりますように、五月の末から市中金融状況というものが非常にかわつて來たということを、申し上げてもいいのではなかろうかと思うのでございます。
只今考えておりますところでは、先ず第一に興業銀行をできるだけ活用して、現在興業銀行におきましては、長期金融機関としてこれが一番中心をなしておりますが、資本金の関係それから興業銀行債の発行の限度の関係からいたしまして、現在のままではあまり多くを期待することができませんので、増資などで興業債券を相当出すことになりまして、興業銀行を長期金融機関として活用することを考えております。